主要火力発電所の段階的な再稼働を発表、電力供給の安定化図る

(ベネズエラ)

カラカス発

2026年07月31日

ベネズエラのロランド・アルカラ電気エネルギー相は7月17日、テルモカラボボ発電所の発電ユニットの段階的な再稼働〔1段階当たり150メガワット(MW)〕を発表した。同発電所は今回の震災で4基全てが稼働停止となる被害を受けたが、国内では主要な火力発電所の1つだ。今後ベネズエラ中部および西部の電力供給を安定化させるために、8月末までに600MWの全容量を回復させる見通しを示した。

ベネズエラの国家電力システム(SEN)は、主に水力発電(65%)と火力発電(30%)に支えられている。名目上の発電容量は3万~3万4,000MWだが、震災以前からメンテナンスの不備やインフラの老朽化により、利用可能な電力はわずか1万2,000~1万4,000MWにまで低下しており、その結果、絶え間ない停電や電力供給制約が発生している。この電力危機は震災をきっかけにさらに深刻化し、実際の火力発電供給量はわずか2,300MW程度にとどまっているのに対し、国内の電力需要は1万3,000MWに達している。SENが深刻な状況にあるため、地震の前後を通じて地域によって1日当たり4~12時間に及ぶ電力制限が続いており、これが政治的な抗議活動を引き起こしている。

政府はこの事態に対処し、今後数年間で最大7,400MWの電力供給能力を回復させるため、米国のゼネラル・エレクトリック(GE)やロシアのINSAと協力する目的の国際的な枠組みに合意した。

そのほかのインフラも復旧が進む

物流およびサービス関連のインフラは、徐々に回復の兆しを見せている。

  • 港湾の運営状況:ベネズエラ北部に位置する国内最大級のカベージョ港とラ・グアイラ港では徐々に通常運営が再開されている。
  • カラカス地下鉄は6月30日に運行を再開した。
  • 7月26日付の現地報道によると、今回の地震で損傷したラ・グアイラ沖の光ファイバーケーブルの修復が完了し、インターネットの国際接続が完全に復旧した。

なお、石油産業は大きな影響を受けていない。デルシー・ロドリゲス大統領代行は7月14日、1日当たり120万300バレルの生産量を維持し、操業が通常どおり行われていると発表した。

(マガリ・ヨネクラ)

(ベネズエラ)

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