BYD、アゼルバイジャンの乗用車事業に参入、5車種を投入
(中国、アゼルバイジャン)
広州発
2026年07月24日
中国の大手電気自動車メーカーの比亜迪(BYD)は7月10日、微信(WeChat)の公式アカウントで、このほどアゼルバイジャンの首都バクーでブランド発表会を開催し、5車種の新エネルギー車(NEV)を投入し同国乗用車市場に参入すると発表した。同社は今回の市場参入について、「アゼルバイジャンにおけるNEV発展の新たな幕開けとなる」と強調した。
今回投入したのは「SEALION 6 EV」「SEALION 6 DM-i」「YUAN UP EV」「YUAN UP DM-i」「SEAL 6 DM-i」の5車種で、バッテリー式電気自動車(BEV)とプラグインハイブリッド車(PHEV)の両方をラインアップし、都市部での通勤から家族利用、長距離移動まで幅広い需要に対応する。BYDはこれらの車種を通じて、アゼルバイジャンの消費者に多様なNEVの選択肢を提供するとしている。
今回の乗用車事業に先立ち、BYDはアゼルバイジャンの公共交通分野における電動化事業を進めてきた。2024年以降、同国では600台超のBYD製電動バスが運行されており、都市部の低炭素化を後押ししている。また、同社は現地パートナーと協力してスムガイト化学工業団地で生産拠点の建設を進めるなど、現地生産や産業協力を通じて、同国のNEV産業の発展とグリーン交通への転換への貢献を図るとしている。
BYDは海外展開を進めており、今回のアゼルバイジャン市場への乗用車事業の参入は、中央アジア・コーカサス地域における事業展開を強化する取り組みの一環と位置付けられる。
中国とアゼルバイジャンは、2025年4月に両国関係を「包括的戦略パートナーシップ」に格上げした。こうした中、アゼルバイジャンのイルハム・アリエフ大統領は2026年7月13日、同国シュシャで開催された第4回シュシャ・グローバル・メディアフォーラムに際し、新華社記者の質問に答えるかたちで、両国関係の格上げ以降、政治、経済、交通などの分野における交流が大幅に増加しており、一部の中国企業は同国のインフラ整備事業にも参画していると述べた。また、アリエフ大統領は2国間の協力の重要な成果の1つとして、BYDとの電動バス共同生産事業を挙げた(「南方都市報」7月16日)。
(西村京子)
(中国、アゼルバイジャン)
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