欧州宇宙機関、安全保障に関わる宇宙センターをポーランドに新設
(ポーランド、欧州)
ワルシャワ発
2026年07月29日
欧州宇宙機関(ESA)は7月13日、ポーランドの首都ワルシャワに宇宙センターを新設すると発表した。同センターは、ESAの安全保障、レジリエンスに関わる活動を支援するために設置される。2027年から複数の試験的な活動を開始するための準備が進められている。
ポーランド政府によるESAへの拠出金は、2023~2025年にかけて5,100万ユーロ、2026~2028年にかけては約10倍の5億5,000万ユーロの拠出を決定している。また、アンジェイ・ドマンスキ財務・経済相は、今後数年間で宇宙分野への支出を倍増させる政府方針を明らかにした。また同政府は、有望な宇宙関連企業への投資を目的として、5億ポーランド・ズロチ(約215億円、1ズロチ=約43円、7月22日付中央銀行レート)を超える規模の新たな国営ファンドを新設する予定。今回のESA宇宙センター新設は、こうしたポーランドの宇宙産業拡大の潮流を受けたものだ。
また、ESAのジョセフ・アッシュバッハー長官は、ポーランドの宇宙産業の急速な発展と意欲的な戦略を高く評価するとともに、特にレジリエンス、防衛、危機対応といった分野で、同国は新興宇宙大国となる道を歩んでいると述べた。ウクライナ情勢を背景に、ポーランドはNATOの最前線となっており、同国の2026年度の防衛費予算はNATOで最高水準のGDP比4.8%と、同国が防衛分野を重要視する姿勢がうかがえる。
(遠山宗督)
(ポーランド、欧州)
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