武漢市、健康産業分野における発展計画を発表

(中国)

武漢発

2019年05月20日

武漢市政府は4月8日、健康産業5分野(バイオ医薬品、医療機器、医薬品流通、バイオ農業、ヘルスケアサービス)の産業発展および産業集積を目的とした「武漢市大健康産業発展計画(2019-2035年)PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)」を発表した(表参照)。

表 武漢市健康産業5分野における主な発展目標

本計画では具体的な数値目標が設定され、2025年までに同市における健康産業の総収入を8,000億元(約12兆8,000億円、1元=約16円)、2030年までに1兆4,000億元、2035年までに2兆元規模に成長させるとしている。

また、2025年までに健康産業分野における総収入が100億元以上の企業を5~8社、500億元以上の企業を2~4社新たに生み出すほか、2030年までにバイオ医薬品や遺伝子検査、幹細胞治療、医療ロボット・スマート医療などの分野で国内トップレベルの産業集積を実現することや、2035年までに武漢市を健康産業分野における世界トップレベルのイノベーションの拠点となることなどを目標に設定している。

本計画の実施に当たっては、武漢市内南部に位置し、ハイテク産業の集積地となっている東湖新技術開発区(光谷エリア)を中心に産業集積を進め、バイオ・イノベーションやバイオ農業、医療機器製造、スマート健康など、分野ごとに工業園区を建設する予定だ。

本発表を踏まえ、武漢市発展改革員会は「(武漢市に)包括的な健康産業サプライチェーンの構築を加速させ、世界レベルの健康産業クラスターを建設する」としている。

(片小田廣大)

(中国)

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