Voice of Senpai新卒として海外大学から直接日本企業へ就職:株式会社トマト

所属
株式会社トマト
氏名
ムハンマド・アルジュンディさん、吳承桓さん
出身
インドネシア、韓国
業種
  • 情報通信業

左:ムハンマド・アルジュンディさん(システム開発)、右:呉承桓さん(システム開発チーフマネージャー)

自己紹介をお願いします

インドネシアのジャカルタ出身のジュンディです。インドネシア大学でIT関係を勉強していました。大学で日本の文化を勉強するプログラムに参加していました。卒業と同じタイミングで大学のジョブフェアに参加して、2023年の11月には入社を決めました。2024年の2月に入社をしてから7か月たちます。内定ないていが決まった11月から本格的に日本語の勉強に力を入れ、今も業務ぎょうむで日本語を使いながら勉強しています。今は、呉さんと同じチームで仕事をしています。

韓国出身の呉(オ)です。私は、もともと海外で働きたい気持ちがあり、海外での就職先を探していました。米国留学経験もあり英語を使える国も考えましたが、IT業界ぎょうかいのレベルの高く、韓国との距離をも近い日本を選びました。韓国の大学在学中に、日本への就職支援しえんプログラムを受け、日本就職の準備をしていました。学生時代に日本語を勉強し、N2を取った状態で来日しました。新卒新卒でトマトに就職してから13年目になります。今は警備システムウェブ開発のチームのマネージャーです。

日本での経験をお聞かせください

ジュンディさん
アニメの影響で小さいころから日本には興味を持っていました。アニメだけではなく、日本のアニメソングやボカロも好きです。インドネシアはどの大学も日本クラブがあり、私の大学も日本文化のクラブ活動があります。私は大学で日本について学べるプログラムを受けていました。そして、大学主催主催しゅさいのジョブフェアに参加して今の会社を見つけました。インドネシアの企業にも応募応募おうぼしましたが、いろいろな経験を積みたいと思い、日本に就職しました。今の会社に決めた理由の一つは、外国人を受け入れる体制が整っているからです。ビザの申請も私はパスポートのみの提出でした。面接は英語で行いました。11月に入社を決めて、2月に入社するまでの間、日本語の勉強を頑張りました。特に漢字の勉強には力を入れました。日本に就職することが決まって、初めてパスポートを取り、初めて飛行機に乗りました。日本が初めての海外でしたが、アニメや動画などで見ていたイメージ通りの日本だったので、慣れるのに時間はかかりませんでした。

株式会社トマトをご紹介いただけますか

ジュンディさん
トマトは、ITシステム開発を行っている会社です。会社にはたくさんのチームがあり、プロジェクトは期間の長いものも短いものも両方あります。システム開発も行いますが、取引とりひき先に提出する資料作成の仕事もあります。今の仕事は書類作成しょるいさくせいが7割、コーディングが3割です。ビジネス日本語を使うので、苦労することもあります。でも、先輩がいつもサポートしてくれるので安心して仕事をすることができます。
呉さん
それを聞いて安心しました。ジュンディさんも資料作成の経験を重ねるたびに、どんどん成長してくれています。

現在の仕事はどのような内容ですか

ジュンディさん
現在は呉さんと同じチームで働いており、警備システムウェブ開発を行っています。最初の3カ月は会社に来て日本のマナーとシステム開発スキルの勉強をします。研修期間は電車で出勤していましたが、今は在宅ざいたくワークをしているので、元気な状態で仕事を始められることがいいところです。リモートでずっと仕事をしているとコミュニケーションをとる機会が少なくなります。まだ、日本語に慣れていないので、伝えたくても伝えられないことがあります。これからも日本で働き続けて、経験を積んでいきたいと思っています。
呉さん
私はマネージャーになってから4~5年たちます。今の仕事は自分以外のメンバーの取引とりひき業務も管理をしなければいけないのが難しいです。トラブルが起きた時にはすぐに対応たいおうする必要もあります。大変なこともありますが、常に先を見るようにし、自分がやりたいと思ったことをチームに伝えていくことで、チームとして同じ方向を向き成功した時にやりがいを感じます。
チームのリーダーとしてコミュニケーションをとることを意識しています。リーダーとメンバーが持っている情報の差が生まれてしまうので、その差を埋めようと努力しています。「必要なときに、必要な人で、必要な情報で」を意識してミーティングを行っています。また、出社をしないと会う機会がないので、チームメンバーでの食事会を計画しています。そのため、この前ジュンディさんに食べられないものがないかを聞きました。私の会社には様々な宗教・文化の人がいるので、それぞれの背景はいけいを尊重しています。会社のメンバーでの懇親会こんしんかい費用は会社が負担してくれます。私の会社で一番多いのは韓国人ですが、国によってそれぞれ価値観が違うため、柔軟に対応しています。会社では、サークル活動や季節ごとにイベントを行って、社内しゃないのコミュニケーションが取れるようにしています。

日本での生活はいかがですか

ジュンディさん
私は日本に来てすぐは社員寮しゃいんりょうに住んでいました。家具家電かぐかでんがついているので、日本に来てからの苦労は少なかったです。外国人採用のサポートが手厚てあついため安心して日本に来ることができました。今は一人暮らしをしています。私はイスラム教徒なので、食べ物を買うときにはラベルをしっかり見る必要があります。自炊をしていればあまり問題はありません。私は、日本の四季がとても好きです。ジャカルタは年中暑いので、雪が降ったときには寒すぎてびっくりしました。小さいころから日本のアニメを見ていて、実際の日本はイメージ通りでした。ジャカルタよりもきれいで、どこにでも移動しやすいので便利です。ただ、初めて日本で地震を経験したときは怖かったです。
日本の企業は満員電車・帰るのが遅いというイメージがありました。実際、厳しいと感じることもありますが、サポートが整っているので働きやすいです。私の会社は外国人の働く環境が整っています。例えば、私はイスラム教徒なのでお祈り時間を取ることができています。その分、お昼休みは短縮たんしゅくしています。
呉さん
私はもう日本に来て長いので、韓国に帰った時のほうが新鮮に感じます(笑)。
一緒に働いている人たちが様々な理由で母国に帰っているのを見ますが、私は日本でキャリアを積んでいるので、自分が目指しているところに向かって進んでいきたいです。IT業界ぎょうかいは大変なイメージがありますが、仕事に慣れればワークライフバランスをとることができます。運動をしたり、友達を遊んだりしてプライベートを楽しんでいます。

日本で就職をしたい後輩にアドバイスをお願いします

ジュンディさん
日本から色々な企業が参加しているジョブフェアで、日本での就職の情報を集めることが大切です。トマトでは採用面接時さいようめんせつじには日本語能力は問われませんが、業務ぎょうむでは日本語を使います。ですので、日本で長く働きたいなら、内定・入社後には日本語をしっかり勉強する必要があります。大学を卒業したばかりの人は社会経験が少なく、日本で働くことを決めるのは難しいと思いますが、日本語だけでなく、日本の文化を勉強していれば安心して働くことができます。事前じぜんに日本で働く準備をすることが大切です。

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