サブケーウ・ナッチャーさん、サントーン・ナタパットさん
Voice of Senpai自ら積極的にコミュニケーションをとることで、語学もキャリアも磨ける
- 所属
- 株式会社カンディハウス
- 氏名
- ホフマン・アクセル・ノエルさん
- 出身
- フランス
- 業種
-
- 製造業
10歳のころから日本に憧れていたというホフマンさん。大学卒業後、日本語学校に通うかたわら経験したアルバイトで、日本語での接客スキルを磨いていったといいます。
仕事に対する姿勢や、将来の夢について伺いました。
自己紹介をお願いします
北海道旭川市に本社がある家具メーカー、株式会社カンディハウスに入社して3年目です。 10歳のときにテレビで日本のドキュメンタリーを見て以来、日本に興味を持ち続けていました。大学1年だった2016年、大学の交流プログラムで初来日した際に、北軽井沢のホテルで1か月間インターンを体験したことで、日本で働きたいと思うようになりました。
日本で働くに至った経緯を教えていただけますか
フランスでは、日本に関する本を読んだり、歴史を学んだり、留学や日本での暮らしを体験した方の記事をネットで読んだりして、知識を深めました。日本人の友達もネットで作り、日本の暮らしについて尋ねたりしていましたが、その頃は日本語が全くわからなかったので、英語でやりとりしていました。
そして、大学卒業後すぐに、1年間の語学留学で日本に来ました。ですので、日本語を学び始めたのは、日本に来てからになります。日本語力ゼロの状態からいきなり日本に来たことは、自分でも結構なチャレンジでしたが、日本に来て学んだほうが、より身につくと考えたのです。
在学中は、アパレルショップや羽田空港のグランドスタッフなどのアルバイトを経験しました。
グランドスタッフのアルバイトを始めた時には、日本語能力試験の「N2」を取得していましたが、実際の日本語のレベルは、まだまだ自信がありませんでした。接客業は敬語が必要不可欠ですが、最初はとても難しく、二重敬語になってしまうことも多かったです。しかし、先輩の接客を見て学んだり、アドバイスを受けたりしたことで、正しい日本語や接客方法を身につけることができました。
日本での就職活動について教えてください
フランスではアルバイトをしたこともなく、働くという経験は日本が初めてでした。
フランスに住んでいたころは、日本の企業は上下関係が厳しそう、というイメージを持っていましたが、実際に働いてみると、みなさん親切で、そのイメージは完全に払しょくされました。職場はとてもフレンドリーな雰囲気で、休日に一緒に遊びに行くことも多かったですね。
そして、アルバイトを続けるうちに「よかったら正社員にならないか」というお話をいただき、正式に入社をしました。
入社後は、社員のシフト管理やスキルアップ研修も任されるようになりましたが、コロナで自宅待機が続いたことをきっかけに、転職を考えるようになりました。私には経営者になりたいという夢があり、そのために営業の経験を積みたいと考えたのです。
転職活動は、就活サイトを徹底的に読み込んで準備しました。企業のホームページや社員インタビューをチェックしたり、面接の受け方を研究したり。大切な部分はノートに書き、電車の中で読み返したりしていました。
面接は緊張しましたが、就活サイトで研究した「逆質問」をすることもできましたし、いずれは経営者になって、日本と海外をつなぐ仕事をしたいという夢を話して、共感もしていただきました。社長面接では話が盛り上がって2時間も話し込み、無事採用をいただくことができました。

株式会社カンディハウスと現在の仕事を紹介してください
カンディハウスは、国内家具5大産地のひとつである旭川市に本社と工場を構える家具メーカーです。
東京にショップがあり、私は入社時にはショップの営業として国内のお客様を担当、1年後に旭川本社に転勤して、人事総務を1年半ほど経験しました。
その後、国際事業本部の東京サテライトオフィスが開設されることになり、現在は東京で勤務しています。海外のディーラーや、海外から来られたお客様への対応、さらに採用人事や社員の労働環境に関わる総務の仕事もしています。
最近は、家具の製造過程で出る端材を使って珈琲豆を燻製して作った新製品「北海道燻製珈琲」の販売促進もはじめました。これからカンディハウスの認知度を高めるために、どのようなマーケティングをすればいいのかを模索しています。

日本語はどのように勉強しましたか?
日本に来て一番心がけたのは、とにかく日本人の知り合いをたくさん作ろうということ。日本語学校に通ったのは1年間だけで、家では特に勉強もしませんでしたが、代わりに、あえて周囲が日本人だけ、という環境を作りました。日本語でコミュニケーションを取らなければ仕事を理解できないし、友達も作れない状況に自分を追い込んだのが、上達につながったと思っています。間違いを恐れずに、まずコミュニケーションを取ろう、私が思っていることを伝えよう、という気持ちで過ごしてきました。
将来の夢は何ですか?
経営者になりたいです。海外では、たとえば20歳ぐらいでも、実力があればすぐに管理職に起用されることも少なくありません。対して、日本は、年齢を重ねるに従って役職に就くという年功序列型の企業が多いと思います。
ですが、特に日本の中小企業では、勤続年数が少なくてもステップアップできるチャンスは多いと感じています。実際、私も、カンディハウスで積極的に新しい提案をし、その取り組みを任せてもらっています。
これから日本で働きたい方へ - Senpaiからのメッセージ
日本で就職するにあたって一番大事なのは、自分のビジョン、夢と合っている会社を探すことだと考えます。
そして、恐れたり恥ずかしがったりせずに、日本語でコミュニケーションをとること。
どんどん質問をすることで、仕事への理解が深まり、先輩・同僚とのコミュニケーションができれば、日本で充実した生活が送れると思います。
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