バングラデシュの新型コロナウイルス累積感染確認者数が10万人超え

(バングラデシュ)

ダッカ発

2020年06月23日

バングラデシュでは6月18日、新型コロナウイルスの累積感染確認者数が10万人を超えた。6月2日以降、3,000人前後で推移していた1日当たりの新規感染者数は、6月17日に初めて4,000人を超え、依然として感染のピークアウトがみえない状況が続いている。こうした状況を受け、政府は6月15日、感染リスク別に応じたゾーン分けによる対策の実施を発表(2020年6月18日記事参照)し、6月21日には、チョットグラム・ナラヤンゴンジなど10カ所の地域を、政府機関・民間企業などの休業措置の対象とした。

他方、バングラデシュ政府は6月18日、商業旅客便の受け入れ停止措置延長(2020年6月15日記事参照)の対象国変更を発表外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますし、アラブ首長国連邦(UAE)を対象国から除外した。エミレーツ航空(ドバイ~ダッカ間を運航)は既に、商業旅客便運航に係るバングラデシュ政府からの承認を得た、と報じられており、日系旅行会社HISダッカ支店によると、ダッカ~ドバイ間は週3便の運航を予定している。しかし6月22日時点では、日本~ドバイ間は運航していない状況にあり、また、多くの日系企業が利用していた東南アジア経由の旅客便の再開は未定だ。

当地の累積感染者数は6月21日時点で11万2,306人、うち死者数は1,464人とされている〔バングラデシュ伝染病研究所(IEDCR)外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます〕。また、陽性率(PCR検査数に占める陽性者数の割合)についは5月31日以降、20%台前半で推移しており、年齢層や性別などの感染者の特徴(2020年5月14日記事参照)についても、大きな変化はみられない。

(山田和則、安藤裕二)

(バングラデシュ)

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