スウェーデン、NATOに加盟、32カ国目の加盟国に

(スウェーデン)

ロンドン発

2024年03月08日

スウェーデン政府は3月7日、NATOに加盟したことを発表外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますした。

同国政府はロシアのウクライナ侵攻を踏まえて、2022年5月にフィンランドとともにNATO加盟を申請した(2022年5月17日記事参照)。2022年7月5日に加盟国が両国の加盟議定書への署名を行った後、各加盟国内での議定書承認手続きが行われていた。フィンランドは2023年4月に加盟した(2023年4月5日記事参照)一方、スウェーデンについては、クルド分離主義組織「クルディスタン労働者党(PKK)」に対する姿勢への対立からトルコ、法の支配を巡る対立からハンガリー(「ポリティコ」2月23日)と、2カ国での承認手続きが遅れていた。トルコが1月23日、ハンガリーが2月26日に議会での承認を終え、申請から約2年経っての加盟となった。これによりNATO加盟国は32カ国となった。

スウェーデンのウルフ・クリステション首相は3月7日、米国政府への加盟文書寄託に合わせて会見を実施。ロシアが引き続き欧州・大西洋の安全保障に対する深刻な脅威であり続けることを踏まえ、スウェーデンは陸・空・海で貢献することができる独自の能力を有しているとした。防衛費についても、2024年以降、NATOの基準の対GDP比2%を達成すると表明した。

(山田恭之、篠崎美佐)

(スウェーデン)

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