米ロサンゼルス郡で屋内ショッピングモールが営業再開

(米国)

ロサンゼルス発

2020年10月14日

米国カリフォルニア州ロサンゼルス郡公衆衛生局は10月5日、新型コロナウイルス感染拡大を受けた事業規制の一部緩和を発表外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますした。対象となるビジネスや緩和時期は次のとおり。

  • ネイルサロン:10月1日から、収容人数を定員の25%に制限した上で、屋内営業の再開が可能。
  • トランプ遊戯場:10月5日から、屋外営業の再開が可能。テーブルでの飲食は不可で、フェースカバーの着用が条件。
  • 屋内ショッピングモール:10月7日から、収容人数を定員の25%に制限した上で再開可能。フードコートや屋内広場などは引き続き閉鎖。
  • 野外レクリエーション施設:各市および郡の承認の下、再開可能。フェースカバー着用や物理的距離の確保が条件。

また、同公衆衛生局は10月6日、飲食店向けのガイドラインPDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)(注)を更新し、ワイナリーや醸造所の屋外営業の再開を認めた。事業者はフードトラックやケータリングサービスなどの食事提供事業者と提携し、アルコール飲料を食事とともに提供する必要がある。フェースカバー着用や物理的距離確保の要件にも従う必要がある。

各事業者は営業再開に当たり、公衆衛生局の手順書(プロトコル)の順守・実施を求められ、違反した場合は罰金や事業所閉鎖の対象となる。ロサンゼルス郡は事業者に対し、従業員や顧客の安全を確保するため、営業再開に当たって新型コロナウイルス感染症安全コンプライアンス証明プログラムの受講を推奨している(2020年9月15日記事参照)。

ロサンゼルス郡の今回の規制緩和の決定を受け、地元メディアは、ロサンゼルスの大型屋内ショッピングモールであるビバリーセンターの営業再開を報じている。

カリフォルニア州は8月31日から経済活動再開のための新たな計画を導入しており(2020年9月8日記事参照)、各郡は感染状況に応じて経済再開を進めている。感染拡大が深刻な地域の1つのロサンゼルス郡は、州が示すフレームワークの4段階中最も制限が厳しい「紫色」段階にある。制限が1段階緩和された「赤色」段階に移行するためには、10万人当たりの新規感染者数(7日間平均)が7人以下になるなど、一定の基準を満たす必要がある。ロサンゼルス郡では、足下の新規感染者数が減少し、当該数値は7.4人まで低下している(10月6日時点)。

(注)ガイドラインは10月9日に再度更新され、バーまたは蒸留所は同ガイドラインの対象外であることが明記された。

(サチエ・ヴァメーレン)

(米国)

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