8月の首都圏の建材卸売価格が3.5%上昇

(フィリピン)

マニラ発

2019年10月08日

フィリピン統計庁(PSA)は9月23日、8月の首都圏における建材卸売価格が前年同月比で3.5%上昇したと発表した。2018年は消費者物価指数(CPI)上昇率(インフレ率)が5.2%と政府目標(2~4%)を上回った影響で、首都圏の建材卸売価格も通年で4.7%の上昇を記録したが、2019年に入り1~8月の平均インフレ率は3.0%と抑えられており(2019年9月11日記事参照)、首都圏の建材卸売価格の上昇も3.5%に抑えられている(表参照)。

表 首都圏における建材卸売価格の前年同月比上昇率

品目別にみると、砂および砂利の上昇率が最も高く、前年同月比10.5%の上昇となった。続いて、コンクリート製品およびセメントが4.8%、配管器具および給水設備が4.6%、木材が4.1%の上昇率となった。一方、塗装工事、燃料および潤滑油、ドア・ドア枠およびスチール両開き窓はそれぞれ0.1%、0.1%、0.2%下落した。ガラスおよび同製品、アスファルト、機械および装置レンタルは変動がなかった。

(坂田和仁)

(フィリピン)

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