ダバオで6月、大規模な投資シンポジウムを開催へ

(フィリピン)

マニラ発

2019年05月15日

フィリピンのダバオ商工会議所は6月20、21日、ダバオ市内の会議場で「ダバオ投資会議2019」を開催する。ドゥテルテ大統領をはじめ、カルロス・ドミンゲス財務相、ラモン・ロペス貿易産業相などの経済閣僚、ダバオ市のサラ・ドゥテルテ市長や地場大手企業の幹部などが登壇するほか、中国、日本、米国、EUなどの政府や民間企業による講演も予定されている。

フィリピン南部のミンダナオ島南東部に位置するダバオ地域の人口は全国の約5%に当たる525万人。2018年の実質GDP成長率は8.6%と、全国平均の6.2%を上回る勢いで発展している。1人当たりGDPは15万5,657ペソ(約32万6,900円、1ペソ=約2.1円)と、全国平均(16万3,475ペソ)を若干下回る。名目GDPの約半分はサービス業が支えているが、現政権が推進するインフラ整備計画の影響もあり、建設業の比重が徐々に高まってきている。フィリピン統計庁によると、2018年のダバオ地域における投資認可額は前年比51.6%増の203億4,420万ペソで、うち海外からの投資認可額は前年比85.3%増の12億7,470万ペソと伸びている。

ダバオ地域はバナナやドリアン、コーヒー、カカオなどの生産地だ。また、ダバオ市はIT技術を使ったアウトソーシングビジネス(IT-BPO)の拠点として国際的に評価されている。アグリビジネスやIT-BPOに加えて、美しい自然を生かした観光・レジャー産業、豊富な労働力と低廉なコストを活用した軽工業も投資奨励対象業種になっており、企業は財政面での優遇を受けることができる。

「ダバオ投資会議2019」の詳細、参加方法は、ミンダナオ日本人商工会議所ウェブサイト外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますを確認のこと。

(石原孝志)

(フィリピン)

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