現代自動車、第3四半期の営業利益が76%減

(韓国)

ソウル発

2018年11月02日

現代自動車は10月25日、2018年第3四半期の業績(連結ベース)を発表した。それによると、売上高は前年同期比1.0%増の24兆4,340億ウォン(約2兆4,434億円、1ウォン=約0.1円)、営業利益は76.0%減の2,890億ウォン、当期純利益は67.4%減の3,060億ウォンとなった(表1参照)。

表1 現代自動車の業績

同社は、主要市場の需要が鈍化した中で、ウォン高ドル安や、ブラジル、ロシアなど主要新興国通貨の大幅下落などが影響したほか、品質活動の増加やマーケティング活動に関連した一時的費用の増加により、前年同期と比べ収益性が落ち込んだと説明した。

世界市場での販売台数は、前年同期比1.0%減の110万7,000台となった。国・地域別でみると、中国とインドが減少した一方で、米国、西欧、ブラジル、ロシアは増加した(表2参照)。なお、韓国国内は1.4%減の17万1,000台だった。

表2 現代自動車の国・地域別の販売台数

今後の計画について、同社では「スポーツ用多目的車(SUV)、高級車など需要が増加している車種を中心にラインアップを強化し、商品競争力を高める一方で、研究開発力を強化し、世界のICT(情報通信技術)企業との協力を拡大する」とコメントしている。

〔諸一(ジェ・イル)〕

(韓国)

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