1~9月の新車販売台数は前年同期比12.4%減
(フィリピン)
マニラ発
2018年10月31日
フィリピン自動車工業会(CAMPI)と自動車輸入流通業者協会(AVID)の発表によると、2018年1~9月の新車販売台数は前年同期比12.4%減の29万3,330台となった(図参照)。
政府が1月に20年ぶりに実施した税制改革(2018年3月27日記事参照)により、自動車の物品税は増税となった。1~9月の消費者物価指数(CPI)上昇率(インフレ率)は前年同月比で平均5.0%と、政府の通年目標2.0~4.0%を上回る高水準となっており、高価格製品の買い控えのため新車販売台数も落ち込んでいるとみられている。
フィリピンの新車販売台数は2012年から2017年まで、6年連続で過去最高を記録した。しかし、税制改革前の駆け込み需要の影響や、政府がグラブなどのライドシェア企業に対する車両数を制限したこともあり、2018年の通年の新車販売台数は前年を下回る見込みだ。
(坂田和仁)
(フィリピン)
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