2025年3月
【イベントレポート】 国際航空宇宙展2024
ー日本が航空宇宙産業を新たな地平へと導くー
2024年11月08日

2024年10月16日~18日、東京都江東区の東京ビッグサイトにて、日本最大の航空宇宙イベント「2024年日本国際航空宇宙展」が開催された。欧米やアジアから600社を超える航空宇宙関連企業が参加し、日本でのビジネス拡大・発展を目指した。
世界的な輸送・物流需要の拡大に伴い、航空宇宙技術やシステムは、災害時の緊急対応やカーボンニュートラルを含む環境問題への取り組みなど、引き続き不可欠なものとなっている。
近年、航空宇宙開発は世界的に官から民へシフトしつつある。このような状況の中で、日本はどのように航空宇宙産業をリードしているのだろうか。この重要なイベントでは、世界のパートナーが日本の先進的な航空宇宙産業をどのように活用し、市場参入を果たしているのかを探った。

宇宙服やパラボラアンテナなど多くの展示があった

多くの来場者が訪れ各社の展示に関心を示していた
日本政府の支援が生み出す理想的な航空宇宙パートナーシップ
航空宇宙産業の未来に投資する企業にとって、日本が特別な目的地である理由は何だろうか。ドイツの航空宇宙・航空ソフトウェアの先駆的プロバイダーであるPACEのフランク・エラーマンCEOに、日本の業界の評判と技術力について聞いた。

PACEのフランク・エラーマンCEO
航空宇宙プログラムでは、非常に長いリードタイムに渡って着実な取り組みが求められますが、日本企業はこうしたプロジェクトを成功に導くことで世界的に認められています。日本はヨーロッパと北米で強力なパートナーシップを築いています。私たちは日本で長期的な絆を築き、将来に向けてより強靭な航空宇宙産業を創造していくのです」。
日本は、高速鉄道輸送、自動車製造、医薬品開発など、多くの産業で世界市場をリードしています。私たちの日本企業に対する信頼は、ドイツと日本の協力関係が航空宇宙市場にとどまらないという事実に根ざしています。」
現在(2024年)、日本の航空宇宙産業は約280億米ドル(4兆円)*1規模であると報告されており、日本政府は2030年代初頭までに航空宇宙産業を560億米ドル(8兆円)に倍増させることを目指している。このようなビジネス環境を背景に、国内外での連携や業界協力を積極的に推進している。
民間航空向けに革新的な水素電気パワートレインを開発するゼロ・アヴィアの渉外・マーケティング責任者ドミニク・ウィークス氏は、「排出削減ソリューションを開発するクリーンな航空・水素関連企業の多くは、日本政府が航空宇宙企業に提供している支援に刺激を受けている。このレベルの支援は、世界の産業を新たな地平へと導く上で極めて重要である。」と語る。

ゼロ・アヴィア渉外・マーケティング責任者 ドミニク・ウィークス氏
ジェトロは日本政府とともに、航空宇宙関連企業の日本進出を支援しています。日本の航空宇宙産業への市場参入を検討されている方、日本企業との協業を検討されている方は、ジェトロにご連絡ください。
お問い合わせ
フォームでのお問い合わせ
ジェトロはみなさまの日本進出・日本国内での事業拡大を全力でサポートします。以下のフォームからお気軽にお問い合わせください。
お問い合わせフォームお電話でのお問い合わせ
-
- 拠点設立・事業拡大のご相談:
- 03-3582-4684
-
- 自治体向けサポート:
- 03-3582-5234
-
- その他の対日投資に関するお問い合わせ:
- 03-3582-5571
受付時間
平日9時00分~12時00分/13時00分~17時00分
(土日、祝祭日・年末年始を除く)