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【イベントレポート】Japan Robot Week 2024 世界をリードする日本のロボット産業の魅力と可能性

2024年11月13日

Japan Robot Week 2024

世界のロボット産業のリーダーである日本

B2Bロボット業界の主要展示会「Japan Robot Week」が2024年9月18日から20日にかけて東京ビッグサイトで開催され、3日間で国内外から約100社の出展者と4万3千人の来場者を迎えた。

「人とロボットが共生する社会へ」をテーマに、技術相談や実演、商談が行われた。今年の展示会では、スタートアップや学術機関向けの新ゾーンや、ロボットのライブデモンストレーションを行う「Robot Street(ロボットストリート)」が設けられた。

国際ロボット連盟の「世界ロボティクス2023」によると、日本は世界の産業用ロボットの46%を生産しており、世界2位の産業用ロボット市場を持つ世界有数のロボット製造国となっている。世界の産業用ロボットメーカー「ビッグ4」うち2社は、山梨県忍野村のファナック株式会社と福岡県北九州市の株式会社安川電機である。

サービスロボット市場も急成長しており、生産性の向上、人手不足の緩和、新産業の成長促進が期待されている。日本政府は、施設管理、食品、小売、物流倉庫の4分野に重点を置き、ロボット業界による「ロボットフレンドリー」な環境づくりを支援する取り組みを進めている。国や地方自治体は、他にもさまざまな支援制度を用意している。

ジェトロは日本のロボット市場の魅力について出展者に話を聞いた。

ロボットのライブデモンストレーションが行われた「Robot Street」

日本のロボット市場はなぜ魅力的なのか

ロボットを扱う企業にとって、日本の市場はなぜ魅力的なのだろうか。スイスのフレキシブルフィーディングシステムメーカーの子会社であるアジリル株式会社の代表取締役、波岡守氏は次のように述べた。

「日本には独自の技術を持つメーカーが多く、その技術を使ってより高品質な製品を製造し、生産性を高めたいと考えている意欲的な企業も多い。そうした企業は長期的で安定したビジネスパートナーを求めている」。

人工知覚分野で最先端技術を開発するKudan株式会社の事業開発マネージャー、藤井柾樹氏は、日本のロボットメーカーは技術力には大きな信頼があると話す。

「日本には高い技術力を持つロボットメーカーが数多くあることは、ここでビジネスを行う上で大きな利点である。高い品質を求める日本のメーカーと連携することで、当社の技術をさらに高めることができる。また、当社の事業拡大に向けて、日本は実際の市場規模が非常に大きいことも利点だ」。

アジリル株式会社 代表取締役 波岡守氏

Kudan株式会社 事業開発マネージャー 藤井柾樹氏

ロボット導入のリーダーとしての日本

台湾に本社を置く自動化機器メーカー、NexAIoT Co., Ltd.の最高技術責任者であるHoe Seng Ooi博士は、日本企業との連携の主なメリットとしてイノベーションを挙げ 、「日本で開発され使用されている最先端技術が多くの企業にとって新技術を生み出すきっかけになっていると」話す。

「日本の先進企業と連携することで、非常に先進的な研究開発ソフトウェアにアクセスできるようになった」。

日本政府と地方自治体は、このような先進企業の誘致に力を入れている。

さらに、最近山形県に新工場を開設した株式会社ゲートジャパンの代表取締役、西澤耕一氏は、「全国に豊富なビジネスチャンスがある」と話す。

「日本の地方には高度なスキルを持つ優秀な人材が多くおり、地方自治体のなかには補助金制度や商談の促進を通してさまざまな支援を行っているところもある」。

日本の地方は生産拠点として大きな可能性を秘めており、現地のパートナーとの有益な連携が可能となっている。

NexAIoT Co., Ltd. 最高技術責任者 Hoe Seng Ooi博士

株式会社ゲートジャパン 代表取締役 西澤耕一氏

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