脳のフル機能を模した独自の先端AIソリューションを提供する「Graphen」が東京に日本法人を設立
2024年07月23日
2017年にニューヨークで設立されたGraphenが提供するプラットフォーム「Ardi」は、人間の脳機能がベースとなっている。同プラットフォームは判断、推論、記憶、知覚、学習など11もの基幹ソフトウェアモジュールで構成されており、パイプラインと呼ばれるワークフローでそれぞれのモジュールが調整される。この「Ardi」を軸に、同社ではロボット(デジタルヒューマン)、自動車、金融、医療・ヘルスケア分野向けのソリューションを提供している。本AIを進化させ、人類の幸福実現に貢献することが同社の企業理念である。

- 拠点設立
- 2023/10
- 進出先
- 東京都
- デジタル・AI
-
米国
人間の脳は、1,000億のノード(脳細胞)と700兆のエッジ(脳神経回路)からなる、網の目のような巨大な「グラフネットワーク」であるといえる。このグラフが記憶、観察、判断と知覚・抽象的推論、そして戦略という4つの主要な脳の機能を果たしている。
現在主流の機械学習、深層学習は脳機能の一部であり、大規模データを並列で分析することが難しく、またデータ属性ごとのモデル開発が必要となるため、精度への影響、判断のブラックボックス化・説明性が課題となっている。
今後のAIは、人間の脳の仕組みを再現し、知能に関する知見の応用がトレンドとなり、同社はそれを見据えてフルで脳機能を模すグラフ機能を強化したAIプラットフォーム「Ardi」を開発。グラフ機能により同一モデル内で大規模データの意味・関連付け、複雑な関係性を見つけ、因果関係と予測を実施する高精度の推論機能、判断の可視性、説明性を実現した。
自動車工業会のジャパンモビリティショー2023スタートアッププログラム採択による展示会参加や米国商務省採択による日本含むアジアでのFintech関連イベントへの参加、また世界的権威の科学誌Natureでの同社の論文“ウイルス突然変異による免疫回避ホットスポット予測手法”の掲載(2023年8月号)などを通じて、同社の技術およびソリューションは多方面で高く評価されている。
同社は台北、香港、北京、シンガポールに支社を有し、日本企業への貢献、日本市場でのビジネス拡大を目的に、日本法人「グラフェン・ジャパン株式会社」を設立した。今後は日本企業、研究機関、大学等とのパートナーシップをより強固にして、新規顧客開拓も積極的に行っていく予定である。
日本法人の設立に際し、ジェトロ対日投資・ビジネスサポートセンター(IBSC)は、制度情報の提供のほか、コンサルテーション(登記・税務)、サービスプロバイダーの紹介、ほかビジネスマッチング等の支援を行った。

人類の幸福に貢献する為、最先端AI技術&ソリューションを提供するGraphen
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