米国のAIによる英語の発音改善を支援する英語スピーチアシスタントELSAが東京に日本法人を設立
2023年01月24日
ELSAは、2015年にサンフランシスコで設立された米国のEdTech企業で、学習者が英語を聞き、話すための土台づくりを支援する英会話のコーチングアプリを開発している。ディープラーニングに基づく独自の音声認識技術により、自立学習による、自分のペースに応じた発音の矯正が可能となる。

- 拠点設立
- 2022/11
- 進出先
- 東京都
- デジタル・AI
-
米国
ELSAのアプリは、100カ国以上で、約4000万人のユーザーに利用されている。アプリは学習者が発話した音を瞬時に分析してネイティブスピーカーの発音と比較し、どの程度正しい発音に近いかのスコアをパーセンテージで教えてくれる。これにより学習者は、発音、強弱、抑揚、流暢さ、語彙、文法など、個人の話す上での弱点を把握し、人間による1対1の対面形式の評価を受けることなく改善することが可能となる。音素、単語、文章の3つのレベルで発音の誤りを検出し、即時フィードバックと自主練習を繰り返すことで、発音の改善だけでなく、聴解力も向上させることができる。

即時の音声認識フィードバックにより、正しい発音を素早く認識し、学習することができる。

アプリには200以上のトピック、5,000以上のレッスン、26,000以上のスピーキングエクササイズがある。
すでに日本でも、小学校から大学までの教育機関をはじめ、自治体や企業にも導入されている。1人1台端末が普及しつつある現在、このアプリは自然言語処理による発音コーチとして、学習者が正しい発音を身につけるまで何度でも聞き取り、上達につながる即時フィードバックを提供する。学習者は、英語の発音が難しい理由のひとつとされる、日本語にはない英語の音をつくる練習を、自分のペースで、自信がつくまで誰に遠慮することなく行うことができる。また、教師の立場から見ると、学習管理システムとして、生徒の学習状況や進捗状況が可視化されるため、個別のアドバイスがしやすく、教室内外で効果的に英語学習を促すことができるようになる。
同社は2022年11月に東京にELSA Japan合同会社を設立した。特に発音に焦点を当てた学習者の英語による表現力の向上を支援するテクノロジーを活用することで、英語学習への関心を高め、日本における実践的な英語学習の機会を提供することを目指している。
同社の日本市場参入に際し、ジェトロ対日投資ビジネスサポートセンター(IBSC)では、日本のエドテック市場に関する情報提供、コンサルテーション(登記、税務、労務)、サービスプロバイダー(人材会社、コワーキングスペース、税理士事務所)の紹介、ビジネスパートナー探し/ビジネスマッチングを行った。

教師は、学習した時間や単元数、生徒別・クラス別・部門別の進捗状況を常に把握することができる。
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