タイで「ペットフェア・アジア2024」開催
(タイ、日本)
バンコク発
2024年11月13日
タイのバンコク国際貿易展示場(BITEC)で10月30日から11月1日の3日間、「Pet Fair SE Asia 2024」が開催され(2023年11月6日記事参照)、日本企業やジェトロが出展した。
出展企業・団体は、高齢化や未婚化が進んだことで、拡大が見られるタイのペット関連市場で日本ブランドの販路拡大を目指した。
オープニングセレモニーでは、商務大臣アドバイザリーチームのプシット・ラタナクン・セレレンリット氏があいさつし、「タイにとってペット産業は、国の歳入に貢献する最も重要な分野の1つ」と述べ、特にペットフード産業の重要性を強調した。同氏によると、タイは現在、ドイツに次ぐ世界第2位のペットフード輸出国で、2024年は第3四半期(7~9月)末までには22億ドルを超えており、前年同期比26%増だと強調した。
主催者によると、同フェアには32カ国・地域の402社が出展した。日本企業以外にも、カナダや中国、香港、イタリア、韓国、台湾、英国、米国などから企業が出展した。来場者は3日間で1万128人が訪れ、タイ以外の80の国・地域からの来場者は約3割を占めた。
ジャパンブースに出展した企業では、バクテリアを分解してペットの歯周病を予防するスプレー剤「K-ブラッシュ」で初の海外展開を狙うイーサポート・インターナショナルや、オーダーメード動物用サポーターを展開したアニフルなど、ペットフード以外の商材も見られた。出店者からは、「展示会に初出展し、初日から多くの国のバイヤーから引き合いがあった」「バンコク内の有名なペット病院からの訪問があった」といった声が聞かれた。
その他、競争が既に激しくなっているペットフード分野でも、動物の健康に寄り添うオイルフリーで高品質なペットフードの輸出を狙うスマイリーでは「訪問者も多く、手応えを感じている。日本の品質で勝負できると思う」といったコメントもあった。
(藤田豊、ピンラウィー・シリサップ)
(タイ、日本)
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