リヤドでサウジアラビア・タイ投資フォーラムが開催

(サウジアラビア、タイ)

リヤド発

2024年07月16日

サウジアラビアの首都リヤドで714日、「サウジアラビア・タイ投資フォーラム」が開催された。サウジアラビア投資省とタイ投資委員会(BOI)、在サウジアラビア・タイ大使館の共催によるもので、タイ政府関係者によると30社超のタイ企業が来訪した。

冒頭、開会あいさつをしたサウジアラビアのハーリド・ビン・アブドゥルアジーズ・アール・ファーレフ投資相は「われわれの旅路に新たな章を開く歴史的合意から2年半が経過し、その関係は両国間の貿易関係の進展に貢献しており、投資でも同様のことが繰り返されることを希望する」と述べ、双方向投資を一層促進する意向を示した(2022年5月25日記事参照)。アール・ファーレフ投資相は有望な協力分野として、「観光」「エネルギー」「自動車分野をはじめとする製造業」などを挙げ、幅広い分野で協力を拡大できると強調した。タイのマリット・サギアムポン外相は、両国間のビジネス協力の可能性や投資案件を例示しつつ、BOIが中東では初の海外事務所をリヤドに設立することを明らかにした。

また、フォーラムでは観光、エネルギー、製造業などの分野でサウジアラビア企業とタイ企業との間で11件の覚書(MoU)締結が発表された。

その他、サウジアラビア側から政府の投資誘致策のほか、リヤド市内で開発中のサルマン国王公園の事業計画と開発状況について紹介があった。一方、タイ側からは周辺地域の物流インフラ計画、金融市場の魅力などが紹介された。

写真 開会あいさつをするファーレフ投資相(ジェトロ撮影)

開会あいさつをするファーレフ投資相(ジェトロ撮影)

写真 BOIリヤド事務所の設立を発表するセレモニーの様子(ジェトロ撮影)

BOIリヤド事務所の設立を発表するセレモニーの様子(ジェトロ撮影)

(秋山士郎)

(サウジアラビア、タイ)

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