ジェトロ、「香港国際ライセンシングショー」に出展
(香港、日本)
香港発
2024年05月15日
香港貿易発展局(HKTDC)は4月27日から29日、世界各国・地域からさまざまなコンテンツのIP(知的財産権)を有するライセンサーが出展するBtoB向け展示会「香港国際ライセンシングショー」と、ライセンシング業界のグローバルリーダーが一堂に会する「アジア・ライセンシング会議」を開催した。オフライン(リアル)では香港コンベンション・エキシビションセンター(HKCEC)で、オンラインでは4月20日から5月7日まで開催された。
HKTDCは同展示会のほか、「香港ギフト&プレミアム・フェア」「香港国際印刷・包装展」「デラックス・プリントパック香港」の3展示会を同時開催した。HKTDCによると、4展示会合計で127の国・地域から6万人以上のバイヤーが参加し、産業を越えたビジネス交流が促進された。
HKTDCによると、3日間の開催期間中、展示会には320以上の出展者が550以上のブランドや知的財産商品を展示し、1万5,000人以上のバイヤーが来訪した。 会場には日本や中国本土、台湾、タイなど計7つの大型パビリオンが設置され、ジャパンパビリオンには計11社が出展した。ジェトロは2023年に続いて(2023年4月28日記事参照)コンテンツ分野の海外展開支援事業の一環として、ジャパンパビリオン内にブースを設置し、来訪者に対し、海外バイヤー向けのBtoBオンラインカタログサイト「Japan Street」への登録要請に加え、日本のIPに対する海外バイヤーのニーズについてのヒアリングを実施した。
ジェトロのブースには香港のみならず、中国本土、台湾、タイ、シンガポール、インド、英国など、世界各地のバイヤーが来訪した。その約半数が日本のIPとのコラボレーションに関心を持つアパレルや雑貨、玩具、イベント関連などの事業者だった。
ジャパンパビリオン内の出展企業からは、「新型コロナ(ウイルス)禍が明けた後に短期間で開催された2023年の展示会に比べ、今回はブース来訪者は減ったものの、東南アジアや欧米など、香港域外のバイヤーが増えた印象がある」「コンテンツの商品化のみならず、モバイルゲームでのキャラクターコラボなど、引き合いの種類が多様化してきている」などの声が聞かれた。
(大野豪太、柴田桃佳)
(香港、日本)
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