尹大統領、AI半導体の世界トップ3入りに向けた戦略を発表
(韓国)
ソウル発
2024年04月15日
韓国の尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領は4月9日、「半導体懸案点検会議」を開催、人工知能(AI)半導体市場席巻のための「AI半導体イニシアチブ」戦略の方向性を直接提示し、AI技術で世界トップ3入りを目指すとの抱負を明らかにした。
同イニシアチブでは、AIおよびAI半導体分野への研究開発(R&D)投資を大幅に拡大し、AI半導体分野の革新的企業の成長を支援する大規模ファンドを設立するとした。また、「半導体メガクラスター」(2024年1月17日記事参照)の本格的な稼働が始まる2030年には、世界のロジック半導体市場の10%以上のシェアを獲得するとの目標も示した。
尹大統領は「私たちがこれまでの30年間、メモリ半導体で世界を制覇したように、これからの30年はAI半導体で新たな半導体神話を作っていく」と述べ、今後、「国家AI委員会」を新設し、AI国家戦略の策定でも指揮を執る意志を表明した。
同会議には、サムスン電子やSKハイニックス、ネイバーなど、半導体やIT分野の主要企業の代表者のほか、産業通商資源部長官や科学技術情報通信部長官など政府関係者も出席し、「半導体メガクラスター」の推進状況や、TSMC(台湾積体電路製造)の一部工場稼働停止によるサプライチェーンへの影響などについても議論を行った。
(橋爪直輝)
(韓国)
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