米ウェイモ、ジョージア州アトランタで自動運転の試験走行開始へ

(米国)

アトランタ発

2024年04月24日

米国のウェイモ(本社:カリフォルニア州マウンテンビュー)は4月16日、ジョージア州アトランタで自動運転の試験走行を行うと発表した。

同社は、カリフォルニア州など定期的に活動している地域とは運転文化や条件が異なる場所での自動運転テストのために、「クロスカントリーテストプログラム外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます」という方針を公開している。同方針によると、まずは専門家が少数の車両を手動で運転し、自動運転装置(ウェイモドライバー)にその地域の情報を学習させる。その後、人を乗せた状態で自律走行を行い、乗車する人は運転体験に関するフィードバックをエンジニアリングチームに報告する。収集した情報を基に、既に営業している都市でのウェイモドライバーの機能を改善するとともに、新しい地域での導入を目指すとのことだ。

同社によると、今後数カ月間、アトランタで数台の車両を試験用に用意し、運転手による運転から始めた後、人がハンドルに手を添えた状態での自律走行試験に移行して、ダウンタウンやミッドタウン、ピエモント・ハイツなどアトランタ市内中心部を走行する予定だ(「アトランタ・ジャーナル・コンスティテューション」紙電子版4月17日)。ただし同社は、アトランタでの商業サービス開始の予定があるかについてはコメントしていない(テッククランチ4月16日)。

同社のアトランタでの試験走行開始は、ニューヨーク州バッファローや首都ワシントンで行われている取り組みに続くものだ(IoTワールドトゥデイ4月18日)。なお、同社は2024年1月に、アリゾナ州フェニックスの高速道路で運転手なしの完全自動運転による試験走行を開始すると発表した(2024年1月19日記事参照)。3月には、カリフォルニア州公益事業委員会(CPUC)がロサンゼルス地域とサンフランシスコ半島地域への同社の営業拡大を許可したと発表した(2024年3月7日記事参照)。

(檀野浩規)

(米国)

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