テミコがベンガルールにモーター製造工場を開設
(インド)
ベンガルール発
2023年12月01日
三井物産と台湾の東元電機によるインド合弁で2020年に設立されたテミコ・モーター・インディア(TEMICO Motor India)は11月29日、モーター製造工場の開所式典をベンガルール市内で開催した。
同社の工場は、台湾系民間デベロッパーの世正開發(Century Development Corporation India:CDCI)が、ベンガルール国際空港から至近距離に位置する工業団地ハイテク・ディフェンス・アンド・エアロスペース・パーク(Hi-Tech, Defence & Aerospace Park)内に造成したテクノロジー・イノベーション・インターナショナル・パーク(TIIP)(2023年5月29日記事参照)に建設された。
新型コロナ禍による影響で工場の着工が遅れていたが、2022年4月に本格工事が開始され、2023年9月に完成した。東元電機による最新鋭のモーター製造技術と三井物産によるネットワークを活用し、高効率の産業用モーターおよびEV(電気自動車)駆動用モーターを製造・販売する。
インド国内で電力需要が急増し電力不足への懸念が高まる中、高効率の産業用モーターの供給はインド全土における電力不足への解決策の1つとして、省エネへの貢献が期待される。また、インド政府が普及を後押ししているEV駆動用モーターの製造により、日本と台湾による合弁企業として製造業を振興するメーク・イン・インディア政策に応えつつ、インドの新たな未来づくりに対する貢献も期待される。
テミコ・モーター・インディアの大嶽浩志セールスヘッドは「新型コロナ禍を経たが、無事に開所・稼働開始を迎えられたことをうれしく思う。高効率産業用モーター・EV駆動用モーター製造を通じて、インドにおける社会課題の解決、ならびに低炭素社会実現に微力ながら貢献したい」と語る。
2023年11月から工場の稼働を開始しており、年間で産業用モーターは5万台、EV駆動用モーターは2万5,000台の生産を目指す。
(水谷俊博)
(インド)
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