COP28、開幕からの4日間で総額570億ドル超のコミットメント発表

(アラブ首長国連邦、世界)

ドバイ発

2023年12月08日

アラブ首長国連邦(UAE)のドバイで開催されている国連気候変動枠組み条約第28回締約国会議(COP28)(2023年12月1日記事参照)で12月4日、議長を務めるスルターン・ビン・アフマド・スルターン・アール・ジャーベルUAE産業・先端技術相兼アブダビ国営石油会社(ADNOC)最高経営責任者(CEO)が記者会見を行い、11月30日の開幕からの4日間の成果を総括した。

会見では、COP28開幕からの4日間で570億ドルを超える誓約やコミットメントが発表されたと述べた。そのうち300億ドルは、UAEが12月1日に発表した新たな基金「ALTÉRRA」だ。「ALTÉRRA」は、気候変動対策のため2030年までに2,500億ドルを目指す世界最大の民間投資手段であり、UAEは同基金を通じて民間市場を新興・発展途上国への気候変動投資へ誘導し、公平な気候金融システムの構築推進を目指すとしている。

COP28開幕からの4日間で発表された、そのほかの気候変動対策基金や資金提供の内訳は次のとおり。

  • 損失と損害(ロス・アンド・ダメージ):7億2,500万ドル
  • 緑の気候基金(注):35億ドル(第2次増資を128億ドルに増額)
  • 再生可能エネルギー:25億ドル
  • テクノロジー:5億6,800万ドル
  • メタン:12億ドル
  • 気候変動ファイナンス:UAEから300億ドル以上。加えて特別引出権2億ドルと、世界銀行からの毎年90億ドルの増額。
  • 食料:26億ドル
  • 自然:26億ドル
  • 健康:27億ドル
  • 水:1億5,000万ドル
  • 救援・復興・平和:12億ドル
  • 地域の気候変動対策:4億6,700万ドル

(注)開発途上国において、温室効果ガス削減(緩和)と気候変動の影響への対処(適応)の支援を目的として、国連気候変動枠組み条約(UNFCCC)に基づく資金供与制度の運営を委託された基金。2010年のCOP16で設立が決定し、2015年に活動を開始した。

(久保田夏帆、清水美香)

(アラブ首長国連邦、世界)

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