ジェトロ、アフリカ向け機械商談会実施、農業や食品加工機械に関心集まる

(日本、アフリカ、モザンビーク、ガーナ、ナイジェリア)

海外展開支援部フロンティア開拓課

2023年09月25日

ジェトロは8月22日~9月1日、9月5~15日の2つの会期で、機械製品(注)を扱う日本企業とアフリカのバイヤーとの商談会をオンラインで開催した。商談会はジェトロのオンラインカタログサイト「Japan Street」を活用したもので、モザンビーク、ガーナ、ナイジェリアから計12社のバイヤーが参加し、21社の日本企業と30のマッチングが実現した。

アフリカは、国・地域によって程度にばらつきはあるものの、市場規模の拡大やインフラ・制度的基盤の向上によるビジネス環境の改善、海外直接投資(FDI)の増加に伴って工業化が進展しており(2022年12月5日記事参照)、さまざまな分野で機械製品の需要が高まっている。そうした中、同地域では依然として中国企業やインド企業との価格競争がある一方、品質も重要視されるようになっている。

今回の商談会では、農業機械や食品加工機械などの分野にバイヤーの注目が集まり、多くのバイヤーが日本製品の品質の高さを評価していた。アフリカでは、耐久性がある上に安価なことが重要という声があった一方、販売先が政府系機関や農業組合というバイヤーも多く、高価格でも引き合いはあるため、品質面をより重要視しているという声も聞かれた。中には、国際機関から高品質な日本製品をリクエストされるケースもあるという。また、製品のトレーニングやアフターサービスへのバイヤーの関心も高く、日本企業は人材育成を含めた運用・保守に係るサポートを行うことをアピールしていた。

(注)医療機器を除く。医療機器商談会については、2023年12月4~13日にオンラインで実施予定。医療機器商談会の詳細はイベント情報参照

(梶原大夢)

(日本、アフリカ、モザンビーク、ガーナ、ナイジェリア)

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