中国査証申請、一部ビザで指紋採取が免除に

(中国)

北京発

2023年08月10日

在日中国大使館は8月9日、日本から中国への渡航の査証(ビザ)申請に際し、生体認証データ(手指10本すべての指紋)の採取を免除すると発表外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますした。

対象となるビザの種類はM(商業・貿易)、L(観光)、Q2(親族訪問)、G(トランジット)、C(乗務員)。適用期間は8月11日から12月31日までとされている。

新型コロナウイルス感染拡大以前、中国は日本、シンガポール、ブルネイの3カ国に対し滞在期間15日以内のビザ免除措置を施行していたが、同感染拡大以降、これらの措置は停止され、中国への渡航にはビザの取得が必要となっていた。7月26日からシンガポールとブルネイに対するビザ免除措置は再開したが、日本に対するビザ免除措置は依然として停止されたままになっている(2023年7月27日記事参照)。

日本での訪中ビザ取得に際して、手続の煩雑さや、ビザセンターでの指紋採取に時間を要していたことが、ビジネスでの往来に対し障害となっている。在中国日系企業などで構成する中国日本商会は「中国経済と日本企業2023年白書外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます」などで、ビザ免除措置再開や各種ビザ発給手続きの迅速化などを建議していた。

(亀山達也)

(中国)

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