保健省、食品プラ容器や遺伝子組み換え食品に係るオンライン申請受け付け開始
(タイ)
バンコク発
2022年12月26日
タイ保健省食品医薬品委員会事務局(FDA)は12月15日、食品安全性評価に関するオンライン申請システム「e-submission」のアップデートを発表した。主なアップデート事項は以下のとおり。
e-submissionには、相談事項を受け付けるLINE相談窓口(@food_e-submission)や 食品安全性評価申請に関するQ&Aも掲載されている。
(1)プラスチック容器包装に関する申請
- 2022年6月2日に施行された保健省告示435号「食品に使用するプラスチック容器包装の品質および規格に関する告示」(日本語仮訳(950KB))では、輸入食品を含め、食品に使用するプラスチック容器包装の品質、規格を定めており、その詳細をプラスチックの種類別に付属表1に規定している。付属表1に規定の種類以外のプラスチックや一部の再生プラスチックの使用には、安全性評価結果報告書などの提出が必要としている(2022年7月26日記事参照)。
- 今回のアップデートにより、安全性評価結果報告書などの提出をe-submissionを通じて行えるようになった。また、申請手続きと必要書類に関するマニュアルを掲載したほか、安全性評価結果報告書の発行が可能な評価機関が明らかになった。
(2)遺伝子組み換え生物由来食品に関する申請
- 2022年12月4日に施行された保健省告示431号「遺伝子組み換え生物由来食品」(日本語仮訳(1.4MB))では、告示の付属資料1に記載の遺伝子組み換え生物由来の食品、もしくは規定の機関による食品生物学的安全性評価を行った遺伝子組み換え生物由来の食品以外の遺伝子組み換え生物由来食品の製造・輸入・販売を禁止している。
- 上記に該当しない遺伝子組み換え生物由来食品の製造・輸入・販売を行うには、規定の機関による食品生物学的安全性評価に合格し、また必要書類を提出する必要がある(2022年11月8日記事参照)。
- 今回のアップデートにより、必要書類の提出をe-submissionを通じて行えるようになった。また、申請手続きと必要書類に関するマニュアルを掲載したほか、食品生物学的安全性評価を実施可能な評価機関が明らかになった。
(谷口裕基)
(タイ)
ビジネス短信 f323ca97d744733f