アプリ提示義務の廃止など、新型コロナ規制をさらに緩和

(アラブ首長国連邦)

ドバイ発

2022年11月08日

アラブ首長国連邦(UAE)政府は116日、117日から新型コロナウイルスに関する国内の規制をさらに緩和すると発表〔11月6日付国営エミレーツ通信(WAM外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます〕、地元各紙も報じている。

928日にマスク着用義務がおおむね解除されたのに続き(2022年9月29日記事参照)、今回は規制緩和の「フェーズ2」と位置付けて発表された。

ワクチン接種状況やPCR検査の結果を管理する政府の専用アプリ「アルホスン(AlHosn)」について、「グリーンパス」(緑色画面)のステータス保持に関する要件を廃止した(注)。これまで、アブダビ首長国の公共施設や全国の政府関連施設に入場する際には「グリーンパス」の提示が義務付けられていたが、今後は不要となる。

マスクの着用義務も、前回に続いてさらに緩和された。モスクなどの礼拝施設では着用義務が引き続き残っていたが、今回の緩和により、今後も着用義務が残るのは病院などの医療関連施設と特別なケアが必要な養護施設に限られる。

新型コロナウイルス感染が陽性となった場合の5日間の自主隔離義務は継続する。また、海外からの入国時には、世界保健機関(WHO)またはUAE政府が認定した新型コロナワクチン(所定回数)の接種証明書の提示、あるいは出発48時間以内に取得したPCR検査陰性証明書(いずれもQRコード付き)が引き続き必要だ。

(注)ワクチンを所定回数接種済みで、PCR検査の陰性結果が出てから30日間に限って保持できるルールとなっていた。

(山村千晴)

(アラブ首長国連邦)

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