新型コロナ緊急事態宣言を延長、マスク着用とワクチン接種証明提示義務を緩和

(ペルー)

リマ発

2022年10月03日

ペルー首相府(PCM)は9月29日、翌30日が期限の新型コロナウイルス対策による緊急事態宣言を10月1日から31日間延長する大統領令第118-2022-PCM号外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますを公布した。また、今回の大統領令ではマスクの着用義務について、「医療機関、公共交通機関(陸路)と、換気できない屋内空間(注1)」と「咳などの呼吸器系症状がある者」以外については、着用を任意とする新たな規定も定めている。教育機関でも、生徒に限定していた(2022年9月2日記事参照)マスク着用の任意化を、教室の十分な換気を条件に教員にも適用するとしている。屋内施設への入室時に求めていた3回のワクチン接種証明書については、提示が必要なくなっている。

水際対策としては、12歳以上の全ての入国者(注2)は引き続き3回のワクチン接種証明書の提示が求められる。3回に満たない場合は、搭乗前48時間以内のPCR検査による陰性証明書の提示が必要となる(11歳以下の子供は無症状ならば搭乗・入国可能)。

新型コロナウイルスの現状について、保健省(MINSA)の発表によると、9月27日時点の国内累計感染者数は414万3,085人、累計死者数は21万6,539人に上っている。直近の感染動向については、2022年第38週(9月第4週)の全国の感染者数は前週比32.8%減の3,731人と、9週連続での減少を記録している。全国の人工呼吸器付きICU(集中治療室)病床占有率も22.7%で、依然として500床以上の空きがある。

(注1)ただし、レストランの場合は飲食時に外すことは可能。使用マスクはKN95タイプなら1枚、それ以外は二重マスク(うち1枚は不織布マスク可能)の着用を規定している。

(注2)外国籍を含む居住者を対象としている。ワクチン接種場所は国外でも登録可能。非居住者は自国のワクチン接種規定に基づく証明書を提出。

(設楽隆裕)

(ペルー)

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