入境者数の上限を週4万人に拡大、7月14日から搭乗2日前のPCR検査が不要に

(台湾)

中国北アジア課

2022年07月11日

台湾の中央感染症指揮センター(CDC)は7月7日、入境者数の上限を現状の1週間当たり2万5,000人から、4万人に即日引き上げると発表した(中国語外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます英語外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)。海外で新型コロナウイルスのオミクロン型変異株(BA.4とBA.5)の感染が拡大しているが、重症化率は上昇していないことを踏まえて判断したという。また、7月14日午前0時から、台湾籍や台湾の居留証を持つ外国人、台湾でのトランジット客を対象に、航空機搭乗前2日以内のPCR検査の陰性報告書の提示を免除する。

ただし、入境時の唾液によるPCR検査は継続するほか、海外滞在中に新型コロナウイルス陽性が確認された場合は、検査日から7日以内は航空機に搭乗できない。

検疫措置などの防疫規定はいずれも現行どおり維持される。詳細は以下と2022年6月15日記事参照。

○検疫日数と検疫場所

  1. 在宅検疫日数は3日間、入境日を0日目として4日目から4日間を自主健康管理期間とする。
  2. 自宅または友人・親族の家で「1人1戸」を原則とし、その条件を満たさない場合は、検疫用ホテルに滞在し、3日間+4日間の検疫期間が必要。
  3. 同日に入境した家族や同居者は、同じ自宅や友人・親族宅のほか、検疫ホテルの同室で一緒に検疫を行うことが可能。ただし、シングルの部屋は狭いため、1室に2人を超えないことを原則とする。

○検査措置

(1)PCR検査:到着時(0日目)に現行措置に従い、PCR検査を実施する。

(2)簡易検査キットによる抗原検査と外出については以下の規定に基づく。

  1. 検疫満了後の4日間は簡易検査キットで抗原検査を行い、陰性が確認できれば外出(出勤、訪問、講演、会議出席)が可能。
  2. 外出の全行程でマスクを着用し、ソーシャルディスタンスを保つ。
  3. 混雑した場所への立ち入りや、不特定多数の相手との接触を避ける。
  4. 簡易検査キットは2歳以上の旅客に対し、入境時に空港係員が2回分配布する。

○空港からの移動手段

空港からの交通手段は、防疫タクシー利用のほか、親族や友人などの送迎も認めるが、窓を開けて換気を行うなど、感染に留意する。

(相馬巳貴子)

(台湾)

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