ポーランドへの入国手続きは新型コロナ前の状態に戻る

(ポーランド、日本)

ワルシャワ発

2022年05月06日

ポーランドへの入国について、ジェトロが5月2日時点の情報に基づいて整理したところ、同国が3月28日に新型コロナウイルスに関する制限を解除したことにより、日本を含む全ての国・地域からの入国が可能となっている。また、検疫も廃止されたことにより、ポーランド入国では、新型コロナのワクチン接種証明書や陰性証明書の提示も不要になっている(2022年3月30日記事参照)。

実際に筆者が4月24日のLO80便(成田空港~ワルシャワ・フレデリック・ショパン空港)を利用して入国した際も、新型コロナに関する証明書の提示は求められず、入国手続きは感染拡大前の状態に戻っていた。

隔離措置については、これまでは、全ての入国者が7日間の隔離措置の対象になり、EU加盟国またはシェンゲン協定加盟国(注)、アンドラ、モナコ、バチカン市国、サンマリノからの入国者は入国前48時間以内に結果が判明した検査の陰性証明書、それ以外の入国者は24時間以内に結果が判明した検査の陰性証明書、または、EUが承認している新型コロナワクチンの接種証明書(規定回数接種後14日以上経過し、英語またはポーランド語で表記されたもの)、もしくはポーランド入国前6カ月以内に新型コロナに感染したことを証明する文書(英語またはポーランド語表記)の、いずれかを提示することで同隔離措置は免除となっていた。検疫措置に関する規則が3月28日に廃止されているため、現在は入国後の隔離措置はなくなっている。

国内での規制も3月28日、医療機関と薬局でのマスク着用義務を除いて、全ての制限が解除。検査で陽性が確認された場合は、自宅での自主隔離が強く推奨されているが、隔離は義務付けられていない。

政府によると、5月5日のポーランドの新型コロナウイルス新規感染者数は912人。欧州疾病予防管理センター(ECDC)によると、ポーランドでは5月5日時点で、2回目(もしくは規定回数)のワクチンを接種している割合(18歳以上)は66.6%、3回目(ブースター接種)が完了している同割合は37.9%となっている。

(注)シェンゲン協定加盟国は、ブルガリア、クロアチア、キプロス、アイルランド、ルーマニアを除くEU加盟国に、アイスランド、ノルウェー、スイス、リヒテンシュタインを加えた26カ国。

(今西遼香)

(ポーランド、日本)

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