3月3日到着分から、隔離なし入国者への新型コロナ検査を緩和

(マレーシア)

クアラルンプール発

2022年03月03日

マレーシア保健省は2月28日、新型コロナウイルス感染症への対策として導入していた一部の入国規制を緩和すると発表した(保健省フェイスブック外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)。ワクチン接種完了を条件に隔離が免除された以下の入国者を対象に、入国後の検査を廃止する。3月3日のマレーシア到着分から適用する。

  1. シンガポールとの「ワクチン・トラベル・レーン(VTL)」利用者(空路・陸路とも)。
  2. ランカウイ国際観光バブル(注1)の利用者。同島からマレーシア国内の他地域への移動に際し義務付けていた検査も廃止。
  3. マレーシア投資開発庁(MIDA)管轄のワンストップセンター(OSC)を通じて入国する短期出張者。MIDAから派遣されるリエゾンオフィサーの同行義務も廃止(注2)。

これらの対象者に対しては2021年12月8日以降、オミクロン型変異株への対策として、マレーシアに到着してから6日間、毎日の検査が義務付けられていた(2021年12月9日記事参照)。3月3日以降は毎日の検査はなくなるが、マレーシアへ向けた出国前2日以内と入国時のPCR検査は引き続き必要だ。

上記以外の入国者については、従来の規制が適用される(3月2日付の保健省ツイッター外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます参照)。

(注1)ケダ州ランカウイ島のみを対象とした外国人観光客受け入れの試験運用。2021年11月15日に開始。終了期限としていた2月半ばに、国境開放までの継続を決定。現地報道によると、ランカウイ島トラベルバブルを使用した外国人旅行者は約4,600人。

(注2)この制度の利用者からは、リエゾンオフィサーの同行がないケースが既にあることも報告されていた。今回の発表で、オフィサーの同行が明示的に廃止された。

(吾郷伊都子)

(マレーシア)

ビジネス短信 64c914e28a8f20e7