新型コロナ感染拡大止まらず、長春市で封鎖管理強化

(中国)

大連発

2022年03月22日

中国吉林省長春市で、新型コロナウイルスの感染拡大に歯止めがかからない。3月20日の新規感染者数は1,079人に上った。同市では3月11日から封鎖管理を行っているが(2022年3月15日記事参照)、当局は対応を一層強化している。

同市内では19日まで指定スーパーで買い物ができる状態だったが、20日正午に全ての小売店舗が閉鎖された。この措置は暫定的に23日正午まで継続される。また、20~22日の3日間で、全市民に対するPCR検査が実施されこととなった。

企業活動も全面停止の状態が続いているが、無断で生産活動を行った場合には刑事責任を追及するとの通知が出ているという。なお、3月10日には吉林市内の大学で集団感染が発生。同大学トップの党書記が解任された。

吉林省全体では、3月14日に3,076人の新規感染者が確認されたのをピークに減少傾向にある(吉林市でも14日2,601人がピーク、20日は452人)。一方、長春市では15日に1,044人と初めて1,000人を超え、感染者数は高止まりの状態にある。同市は20日正午に中リスク地域として新たに91カ所を指定、合計105カ所となった。

(重岡純)

(中国)

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