新型コロナの経口治療薬を4月末までに46万人分確保へ

(韓国)

ソウル発

2022年03月30日

韓国保健福祉部は3月25日、中央災難安全対策本部長主催の会議で、4月末までに新型コロナウイルスの経口治療薬46万人分の確保を進めると発表した。

経口治療薬をめぐっては、米国ファイザーが開発した「パクスロビド」の100万4,000人分を既に確保し(2022年1月17日記事参照)、現在までに16万3,000人分が供給され、11万4,000人を使用している。

さらに、3月24日に米国メルク製の「ラゲブリオ」(モルヌピラビル)の緊急使用が承認され、2万人分が供給されている。ラゲブリオは、(1)発症後5日以内の患者、(2)60歳以上、(3)40歳以上の基礎疾患を有する人、(4)免疫不全症患者のうち、既存の治療薬の使用が困難な人を対象として投薬する。

政府では、投薬する経口治療薬は原則的にパクスロビドとし、その投薬が困難な場合(注)、ラゲブリオを投薬するとした。ただし、妊婦や18歳未満の患者は食品医薬品安全処の緊急使用承認の条件に基づき、投薬の対象から除外する。

(注)重篤な肝臓または腎臓の障害疾患、特定成分28種類の薬を使用中の患者。

(当間正明)

(韓国)

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