日本からのモクズガニの輸出に伴う衛生証明書作成時の注意点を周知
(香港)
香港発
2021年11月04日
農林水産省水産庁は2021年10月19日、日本から香港へのモクズガニ(注1)の輸出時に必要な衛生証明書の発行申請に関し、「衛生証明書の作成時に使用する様式の右肩の『Reference No』について、空欄とせず必ず記載すること」などの注意事項を新たに公開した(注2)。
モクズガニの香港への輸出に関しては、過去に衛生証明書の不備のため、香港到着後に検疫および通関がストップする事例が度々発生していた。また、香港政府食物安全中心(CFS)から在香港日本総領事館に、衛生証明書の内容確認や照会が相次いだことなどから、水産庁では具体的な注意喚起を行ってきた(2020年10月16日記事参照)。
なお、2020年における、日本から香港へのモクズガニを含むカニ(注3)の輸出数量は約100トン、輸出金額は約3億円だった。
(注1)中国および香港では「大閘蟹」(日本語訳「上海蟹」)と呼ばれる。
(注2)このほかの注意事項については農林水産省のウェブページを参照。
(注3)HSコード0306.14、0306.33、0306.93の合計
(山崎裕介)
(香港)
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