バングラデシュ政府、7月15日までの行動規制延長を発表
(バングラデシュ)
ダッカ発
2021年06月21日
バングラデシュ政府は6月16日、現在講じている行動規制およびそれに伴う規制(2021年6月10日記事参照)の7月15日までの再延長について、以下の措置を明記の上、発表した(添付資料・ジェトロ仮英訳参照)。
- 新型コロナウイルスの感染状況が深刻な地区については感染拡大防止のため、当該地区を管轄する自治体の首長により、諸手続きに係る関係者との協議の下、追加措置を講じることを可能とする。
- 全ての政府機関、政府関係機関、民間企業などのオフィスは、健康ガイドラインの順守を条件に、稼働を可能とする。
- 全ての観光地、リゾート地、集会所や娯楽施設は、引き続き閉鎖とする。
- 結婚式、誕生日会、ピクニック、パーティーなど、政治的、宗教的、社会的な集会機能のある催しは引き続き、中止とする。
- 食料品店、ホテル・レストランなど全ての飲食店は、午前8時から午後10時までの間に限り、販売、配達(持ち帰りまたはオンライン注文)を可能とする。ただし、店内サービスの提供に際しては、定員の半数以内の利用数とすることを条件とする。
- 関係当局は、全ての公共交通機関が適切な衛生環境を保ちつつ、定員の半数以内の乗客数で運行することを確認しなければならない。
現地報道によると、外務省は6月13日、インドとの国境封鎖を6月30日まで延長すると発表(「ダッカトリビューン」紙6月13日)し、国境に隣接するラジシャヒ、ナワブガンジ、ナオガオンで講じられている全面的なロックダウン措置は6月24日まで延長された(「ダッカトリビューン」紙6月17日)。他方、中央銀行は市中銀行に対し、7月15日まで営業時間を30分延長し、午前10時から午後3時30分までとする通達を出した。
このように、バングラデシュでは経済活動を継続しつつ、全土における行動規制に加え、特定エリアではロックダウン措置が講じられている。バングラデシュの直近1週間(6月10~16日)の1日当たり新規感染者数は平均2,775人と、前週(6月3~9日、平均1,932人)比で増加傾向にある。
(山田和則)
(バングラデシュ)
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