新型コロナ感染再拡大でロックダウンを再度実施

(ギリシャ)

ミラノ発

2020年11月11日

ギリシャ政府は11月5日、新型コロナウイルス感染再拡大を受け、7日午前6時からギリシャ全土でロックダウンを再度実施することを発表した。

ギリシャでは3日から、全土を感染の危険度に応じて監視地域(レベルA)と高危険度地域(レベルB)に分類し、各危険度に応じた追加措置を導入したばかりだが(2020年11月4日記事参照)、7日からはギリシャ全土が新たに設定した警報地域(レベルC)に指定され、下記を除く不要不急の外出が全面的に禁止された(ただし、下記の場合も事前にSMSで申告する必要がある)。

  1. 健康上の理由による移動(病院や薬局へ行く場合など)
  2. (食料品などの生活必需品の)買い物による移動(速やかな宅配サービスが受けられない場合に限る)
  3. 公共サービスを受ける場合(電話やメールなどでサービスを受けられない場合に限る)
  4. 手助けを必要とする者の介添人として外出する場合(親族が学校や仕事へ移動する際の手助けなど)
  5. 葬儀への参列
  6. 運動やペットの散歩

また、郡をまたぐ移動は原則禁止となっているが、仕事上の移動(雇用主の証明が必要)や、居住地へ移動する場合(居住地を証明するための書類として所得申告証明書が必要)などは対象外となっている。なお、全ての移動は必要最低限にとどめる必要がある。その他、今回の措置内容は3月導入のロックダウンとほぼ同じだが、前回とは異なり一部の教育機関は引き続き開校されている。

今回の措置は7日から3週間、実施される予定だが、同期間中は食料品店やEC、飲食店のデリバリー・テークアウト、薬局、ガソリンスタンドなど一部の業種や活動を除き、その他の営業販売活動は全面的に禁止となっている。

(井上友里、山崎杏奈)

(ギリシャ)

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