ジュネーブ州、イベント、レストランなどの衛生措置を再強化
(スイス)
ジュネーブ発
2020年08月26日
スイス・ジュネーブ州は8月17日、新型コロナウイルス対する衛生措置の再強化を発表した。現在、公共イベントは1,000人以下に制限され、州もしくは地方自治体の許可を得た場合のみ開催が可能となっている。また、着席または立ったままの状態を問わず、最大300人のサブグループごとに会場を区切り、他のサブグループの観客と交わらないようにすることが義務付けられ、参加者相互の1.5メートルのソーシャルディスタンスの確保か常時マスク着用が推奨されており、それができない場合は、全参加者の連絡先情報の収集が義務付けられていた。今回、感染者が出た場合の追跡調査を確実に行うため、サブグループの最大人数を100人に引き下げた。
100人以上1,000人以下の私的イベント(注)の場合は、1.5メートルのソーシャルディスタンスの確保またはマスクの常時着用が義務付けられていることに加え、感染の兆候が見られる人の入場阻止、高齢者などの特に弱い立場にある人々の安全確保、参加者の連絡先情報の収集などが参加人数に関係なく開催者に義務付けられた。バーでは7月31日から全ての顧客の情報収集が義務付けられているが、レストランでも顧客(グループの場合は代表者)ごとに連絡先情報の収集が義務付けられる。
これらの新しい措置は8月18日から適用し、少なくとも9月30日まで継続する。7月31日から閉鎖命令が出ている(2020年7月27日記事参照)ナイトクラブ、ディスコ、ダンスホールなどについては、閉鎖期間を8月23日から9月10日まで延長する。
(注)私的イベントとは、基本的に招待制で営利目的ではないイベントのことで、結婚式、葬式、誕生会などの近親者の集いや、団体・企業が会員や従業員向けに開催するイベントや会議などを指す。
(和田恭)
(スイス)
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