吉林省舒蘭市のリスクレベルを低リスクに引き下げ

(中国)

大連発

2020年06月10日

吉林省は6月3日、舒蘭(じょらん)市の感染リスクレベルを「高リスク」から「低リスク」へと引き下げた。同省では5月23日から6月4日までの間、新規患者が1人も出ていないほか、同日時点で治療中の患者数は5人と、感染者の増加を抑え込みつつある。

吉林省政府関係筋によると、舒蘭市側の鉄道の一時運休と住宅団地の封鎖などの措置をこれから徐々に解禁する予定だという。6月4日現在、同省の高リスク地域は吉林市豊満区(5月17日から高リスクへ引き上げ)のみとなっている。

舒蘭市が5月10日に高リスク地域となって以降(2020年5月20日記事参照)、周辺地域では感染者流入に向けた規制を強化してきたが、今回、同市が「低リスク地域」へと引き下げられたことに伴う、移動などの規制緩和は現在のところ確認されていない。一例として、遼寧省大連市では、舒蘭市を含む吉林市からの来訪者に対し、14日間の隔離措置と2回のPCR検査などの措置を引続き実施している。

(李穎)

(中国)

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