5月14日から警報レベルをさらに引き下げ、ビジネスが再開可能に

(ニュージーランド)

シドニー発

2020年05月14日

ニュージーランドのジャシンダ・アーダーン首相は5月11日、新型コロナウイルスの警報レベルについて、13日午後11時59分(ニュージーランド時間)以降、現在のレベル3からさらに一段低いレベル2外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますへ引き下げる方針を発表した。

ニュージーランドでは、3月26日から続いていた最高位のレベル4の措置が4月28日以降、レベル3に引き下げられていた(2020年4月22日記事参照)。レベル3では、ビジネスは可能な限り在宅勤務を行うこととし、建設業や製造業、林業など顧客との接点がない事業のみ再開を認めており、小売業や飲食業などはオンラインや電話での販売に限定し、非接触型配送などによる受け渡しのみ可能としていた。

レベル2移行後は、ショッピングモールや小売店、レストラン、カフェ、映画館、公園、スポーツジム、その他公共施設などが再開され、企業もビジネスを再開することができる。国境は引き続き閉鎖するが、国内移動は可能となり、家族や友人を訪問することもできる。ただし、社会的距離を保ち、衛生基準を守り、接触記録を残すことが重要としており、屋内外の集会は最大10人に限定する。また、ビジネスでは、在宅勤務が有効な場合は継続して実施することを推奨している。なお、学校は5月18日から再開し、飲食業のうちバーは21日から営業を再開できる。25日には、レベル2の対応を検証する予定となっている。

アーダーン首相は、レベル2では安全な行動が必要だと強調し、「周囲にはまだウイルスが存在しているという認識を持ち、私たち全員が自分の行動に責任を持つことが重要だ」として、国民に慎重な対応を促した。

(住裕美)

(ニュージーランド)

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