ビザの自動延長期間の再延長を閣議で合意
(タイ)
バンコク発
2020年04月23日
タイ政府は、4月21日に開催した閣議で、ビザの自動延長措置を7月31日までさらに延長するとする内務省通達案に大筋合意した。ビザについては、4月7日に内務省が出した「王国内の一部外国人の滞在に関する特例についての通達」(注1)で、4月30日まで自動延長措置が取られていた(2020年4月9日記事参照)。新型コロナウイルスの脅威が残る中、入国管理事務所の混雑が感染リスクを高めると判断し、同措置を延長するとした。
対象となるのは上記通達と変わらず、あらゆる種類のビザ(ビザオンアライバルを含む)および、ビザ免除恩典を受けている一時滞在者で、2020年3月26日の非常事態宣言後にその効力が失効する者とされている。また、長期滞在者で3月26日以降、90日レポート(注2)の報告期限を迎える外国人についても、7月31日までその報告義務が免除される。
今回閣議で大筋合意した内容は、今後、法制委員会の審議を経て官報に掲載される見込みだ。
(注1)通達のポイントについては、入国管理局ウェブサイトを参照のこと。
(注2)駐在員やその家族など、90日以上タイに継続して滞在する者は、90日ごとに居所などを通知する「TM47」フォームを入国管理事務所に提出することが義務付けられている。
(蒲田亮平)
(タイ)
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