知的財産ニュース 韓国特許庁、「2024国民安全発明チャレンジ」の一般国民部門のアイデアを募集開始

2024年5月2日
出所: 韓国特許庁

関税・警察・消防・海洋警察庁が提示した安全分野のテーマについてアイデアを募集

韓国特許庁は、関税庁、警察庁、消防庁、海洋警察庁と共同で5月2日木曜日から6月28日金曜日まで「2024国民安全発明チャレンジ」の一般国民部門のアイデアを募集すると発表した。

国民安全発明チャレンジは、特許庁と国民の安全を守る関税庁・関税庁・警察庁・消防庁・海洋警察庁が、災害、事故・事件の現場などで国民の安全を守るアイデアを発掘する趣旨で開かれる。昨年から一般国民部門を新設して公務員部門と2つに分けて行っている。

一般国民部門は、各庁が提示する課題※について6月28日金曜日まで「アイデア路※※」にて個人、または、チームでアイデアを応募できる。
※関税庁、消防賞、海洋警察庁においては、提示された課題のほかにも、庁の業務に関わるアイデアであれば自由にテーマを決めて応募できる。
※※アイデアの共有・取引ができる国民向け発明プラットフォーム外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます

関税庁は、麻薬、銃器類など国民の安全を脅かす危害物品の違法な持ち込みを防ぐアイデア、警察庁は、平和な日常の確保に向けて犯罪予防など治安分野のアイデアを募集する。

消防庁は、現場で消防士の安全を脅かす事故(火傷、崩壊、水難救助など)を予防するためのアイデア、海洋警察庁は、海洋事故(干潟、墜落、溺水など)を予防、または、救助に活用できるアイデアを募集する。

<2024国民安全発明チャレンジの一般国民部門における各庁の課題>
機関名 課題のタイプ及び内容 賞金(万ウォン)優秀(各2点) 賞金(万ウォン)奨励(各1点)
関税庁 麻薬、銃器類など国民の安全を脅かす危害物品の違法な持ち込みを防ぐアイデアなど、自由テーマ 30 20
警察庁 平和な日常の確保に向けて犯罪予防など治安分野のアイデア 30 20
消防庁 現場で消防士の安全を脅かす事故(火傷、崩壊、水難救助など)を予防するためのアイデアなど、自由テーマ 30 20
海洋警察庁 海洋事故(干潟、墜落、溺水など)を予防、または、救助に活用できるアイデアなど、自由テーマ 30 20

各分野の専門家による審査(7~8月)で選ばれた優秀なアイデアについては、知財分野の専門家の協力を得て高度化(8~9月)のプロセスを経て国民に公開された後、各庁で活用していく考えだ。また、最終審査(9~10月)を経て選ばれたアイデアへの授賞は、公務員部門と合わせて11~12月中に授賞式を行う計画だ。

<2024国民安全発明チャレンジの一般国民部門における推進計画>
アイデア募集 アイデア審査 アイデアの価値向上 最終審査 授賞
アイデア応募受付 ①基礎・書面審査
②先行技術調査
アイデアのメンタリング 受賞者を決定 授賞式開催
5~6月 7~8月 8~9月 9~10月 11~12月

昨年の国民安全発明チャレンジの一般国民部門では、「麻薬類検索」のアイデアを提案したキム・スンヒョン氏、「犯罪行為を事前に検知するAI採用の防犯カメラ」のアイデアを提案したイ・ジョンホ氏、「首のやけどを防ぐ放火服」のアイデアを提案したソルグァクチーム(グァク・スンジェ、ビョン・チャンソプ、キム・ジョンソプ、ホン・スビン)、「ベルト式ライフブイ」のアイデアを提案したコ・ソンヒョン氏が最優秀賞(特許庁長賞)を受賞した。

大会の詳細については韓国発明振興会の発明振興室(電話:02-3459-2742)に問い合わせできる。

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