知的財産ニュース 韓国特許庁が銀行圏青年創業財団と共同でIPビジネスに向けた投資誘致説明会を開き

2024年3月28日
出所: 韓国特許庁

最大3億ウォンを投じ、IPビジネス支援事業への参加機会を提供

韓国特許庁は銀行圏青年創業財産と共同で3月28日木曜日、Dキャンプ(ソウル市江南区所在)にて投資誘致説明会「2024特許庁X銀行圏青年創業財産D・DAY」(以下、「D・DAY」)を開くと発表した。

特許庁は2019年から銀行圏青年創業財団※と連携して優れた特許を保有するスタートアップを対象に投資誘致とIPビジネスの機会を提供するD・DAYを毎年開いている。
※韓国の主要19の金融機関が出捐して2012年に立ち上げた韓国最大規模の創業財団

第6回目を迎える今回のイベントには、計202のスパートアップが支援し、書類やインタビュー審査を経て選ばれた5社が投資誘致の対象になる。

イベントには、廃プラスチックをリサイクルしてプレミアム肥料を製造する株式会社MCE、AIoT基盤の来客ビッグデータの収集に関する解決策を提供する株式会社MAZEのほかに、株式会社MIDBAR、株式会社FUST Lab、TextileReなど5社が参加する。

D・DAY参加チームについて
企業名 代表者名(創業日) 分野 特許 保有技術 所在地
mec パク・ジョンウク(2021年7月) バイオ/農業 出願(10-20220005225) 廃プラスチックで作ったプレミアム肥料 大田(テジョン)
MAZE ソン・ギソン(2022年3月) 情報/データ 登録(10-1835639) AIoT基盤の来客ビッグデータ収取のソリューション 京畿(キョンギ)
MIDBAR ソ・チュンモ(2020年12月) バイオ/農業 登録(10-2383609) 環境配慮型空気注入式のスマートファーム技術 慶北(キョンブク)
FUST Lab. ファンボ・ミンソン(2022年5月) 電気/機械 登録(10-2340471) 界面活性剤を使わない物質乳化・分散の超音波装置 大田(テジョン)
TextileRe コン・ドンファン(創業予定) 素材/部品 出願を準備中 再生ポリエステルを使ったペットボトル素材の開発 京畿(キョンギ)

当日はイベント現場で審査を行い、特許庁長賞とDキャンプ賞をそれぞれ1チームずつ授与する。特許庁長賞の受賞チームは、特許庁が行っているIP基盤の革新製品開発(IP-C&D)支援事業の優遇、知的財産創業競進大会の参加資格の付与などの特典が適用される。

また、全ての参加企業に対し、投資関係者の審査を通して銀行圏青年創業財団から最大3億ウォンの投資、業務スペースの支援、専門家によるコンサルティングなどの機会を提供する。

特許庁の産業財産政策局長は「D・DAYはスタートアップの持続可能な成長を実現できるチャンスである」とし、「特許庁は強い特許を持つスタートアップを支えるために民間企業や機関と協力を強めていく」と述べた。

ジェトロ・ソウル事務所知的財産チーム

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