バーチャル展示・3D映像の活用による京都産品の海外展開支援の実施について ―Kyoto Virtual Design Fair featuring with Villa Kujoyama―

2022年06月28日

新型コロナウイルスの影響により、海外で開催される見本市・商談会で商品を海外のバイヤーに見てもらう機会が減少しています。こうした状況を受け、ジェトロ京都では、2021年に引き続きデザイン・日用品分野を対象とした3Dバーチャル展示ならびに海外バイヤーとのオンライン商談会を開催しています。

先行して「JAPAN STREET（ジェトロ招待バイヤー専用 オンラインカタログサイト）」にて商品情報を海外バイヤーに提供していましたが、このたび、特設バーチャル展示サイト「Kyoto Virtual Design Fair featuring with Villa Kujoyama」を公開します。

SKYART（川崎機械工業株式会社）の協力により、事前に参加企業24社の商品を展示した会場を3D撮影し、特設ウェブサイト上で3D映像による商品のバーチャル展示を行ないます。これを基にジェトロが世界各国のバイヤーに案内し、オンラインによる商談をアレンジします。これまでに、カナダ・中国・スイス・ドイツなどの海外バイヤーとの商談を既に実施しています。

また、本商談会は、「JAPAN STREET」を通じて海外バイヤーに商品を案内しました。バイヤーはカテゴリーやキーワードをもとに手軽に商品を検索することができます。事業者の皆さまは企業・商品情報と商品画像等を提出するだけで、 ジェトロが常時バイヤーに商品をご紹介します。バイヤーが関心を示すと、事業者にはジェトロ経由で見積や商談の依頼が届きます。

会場となったヴィラ九条山はアンスティチュ・フランセ日本（注1）が運営するアーティスト・イン・レジデンスです。建築家・加藤邦男氏の設計により、歴史豊かな日本の古都・京都を見渡す山の中腹に建てられました。海外バイヤーは、商品が実際に使用される場面をイメージしやすいモダンな空間で商品を選ぶとともに、京都の風景を楽しむこともできます。

注1：ヴィラ九条山はフランスの外務・国際開発省の文化協力ネットワークの一翼を担うアーティスト滞在施設であり、アジアにおけるフランスのアーティスト・イン・レジデンス事業の中で最も古い歴史と確たる名声を誇っています。アンスティチュ・フランセ日本の6つの支部のひとつであるヴィラ九条山は、主要メセナであるベタンクールシュエーラー財団およびアンスティチュ・フランセから支援を受けています。 1992年の創設以来、京都を見下ろす山の中腹に立地するヴィラ九条山は、日本と関わりのあるプロジェクトを進めることを望む中堅および若手のアーティストやクリエーターを受け入れてきました。レジデントは日本全国のアート・大学・ 文化関係者やさらには経済界と仕事関係を結ぶことを求められています。こうした形で、ヴィラ九条山は現代の芸術創作に関わる実に幅広い分野から 400名近いレジデントを受け入れてきました。2022年、ヴィラ九条山は30周年を迎えます。なお、通常ヴィラ九条山は公開しておりません。
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