翠華園 谷村弥三郎商店

即興オンライン工房見学で職人技を伝える!

室町時代から続く茶筅の産地である奈良県生駒市高山町で茶道具を作り続ける翠華園 谷村弥三郎商店に対し、米国のバイヤーから引き合いがあり、茶筌が成約。ニューヨークのセレクトショップで販売されている。

成約した商品
茶筌(ちゃせん) 「縁」
商品概要
市松模様に編んだ茶筌。原竹の切り出しから仕上げまでの全工程が職人の手作業で作られている。Japan Streetにはデザインの異なる4種類の茶筌が掲載されている。
バイヤー概要
米国のニューヨークで生活雑貨とオリジナルブランド商品を取り扱うセレクトショップを経営している。世界中の古くから愛されている商品を収集し、実店舗とオンラインで販売している。

SNSを駆使し世界に茶道 具を発信する谷村夫妻。

Japan Streetに登録するバイヤーは、日本商品を本気で探している。

コロナの感染拡大が起きた2020年に輸出にチャレンジし始めました。茶道具の海外ユーザーを増やすためにインスタグラムを活用しています。茶道具の魅力や職人の工房の様子などを発信したところ、様々な国の方にご覧いただいているだけでなく、その中でダイレクトメッセージ経由で引き合いも届くようになりました。
今回は初めてJapan Streetから引き合いがありましたが、初回で成約まで至りました。 Japan Streetはジェトロが招待したバイヤーのみが利用しています。そのため、日本の商品に関心が高く、本気で購入を検討するバイヤーからの引き合いを獲得できる点を非常にメリットに感じています。今回商談をして成約したバイヤーも、歴史のある質の高い日本製商品に絞って企業を探していたため、弊社にぴったりでした。

オンライン商談ならではの アピール方法で成約。

私たちは、私たちの作る茶筌の素晴らしさや価値をバイヤーに伝え、バイヤーにも同じように顧客に伝えられるようになって欲しいと願い、実物を見せながら背景やストーリーなどを丁寧に説明することを心がけています。バイヤーに工房までお越しいただくことは難しいですが、オンライン商談であれば私がスマートフォンを持ち出すことですぐに工房や素材、製造工程を映してしっかりとご紹介できます。里の雰囲気や職人の作業風景などは言葉よりも映像の方がより伝わります。今後もインスタグラムとJapan Streetを活用し、海外ビジネスのチャンス獲得に一層力を入れていきます!

成約に至った茶筌

商談に同席したジェトロ職員から見た
成約のポイント!

商談時には工房での制作現場を投影し、商談後には詳細な資料を送付。様々な方法で商品の魅力を伝えた!

画面越しに工房での制作工程を映した。

商談当日には原料の竹を映し、素材のこだわりや違いを説明。工房で職人が手作業で茶筌を作る様子を映し、製造方法や工程を紹介した。また商談後に伝えたいことや商品の資料を事前に整理しておき、すぐにバイヤー宛に送付した。様々な方法で商品の魅力をアピールしたことで、茶杓の高い品質やこだわりがバイヤーに伝わり、成約に至った。

ご利用いただいたジェトロのサービス

翠華園谷村弥三郎商店

奈良県
https://www.yasaburo.com/外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます
代表者:谷村 佳彦
設立年:1908年
従業員:10名
取扱製品:茶筌、茶杓等

2022年10月

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