株式会社山本かじの

健康志向で食文化の発信国である米国へ乾麺十割そばを拡販したい

乾麺十割そばの販売を行う。2019年1月に米国での展示会に出展し乾麺十割そばの輸出を開始。さらなる拡大を目指す

長野県長野市 ウェブサイト外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます

展開国・地域:
2019年 米国、オーストラリア、シンガポール
事業内容:
乾麺そば及びそば関連商品の販売

代表取締役 山本修 氏

海外展開を行うことになったきっかけ

弊社は、長野県にある関連会社の山本食品株式会社が製造した乾麺そばを、主として国内向けに販売を行ってきました。本社は長野県にありますが、実際は東京都立川市にある東京営業所の5人の営業員が販売活動を行っています。日本市場は少子高齢化で販売先が少なくなり、販売を伸ばすには海外展開が必要と考えていました。しかし、従来は国内の貿易商社から注文を受けて納める間接輸出でしたので、海外の知識がなくどうすればよいかと思い悩んでいました。そんな中、2017年に中小企業庁の紹介でジェトロの門を叩きました。2018年4月にジェトロ「新輸出大国コンソーシアム」のハンズオン支援に申込・採択され、専門家のアドバイスを受けて海外展開を目指すことになりました。これが海外展開の第一歩でした。

輸出向けパッケージデザインの商品

サンフランシスコ「WINTER FANCY FOOD SHOW 2019」展示会出展

健康志向で世界に発信力のある米国に十割そばを拡販

輸出先としては米国をターゲットに選びました。米国では日本食ブームによってそばが認知されつつあります。また、健康志向からいろいろなグルテンフリー食品が求められていますので、小麦を使わない十割そばのニーズもあると考えたからです。食文化の最大発信国である米国へ十割そばの販売拡大ができれば、さらにオーストラリア、シンガポールなどにも広げられると考えています。まずは健康志向で世界に発信力のある米国での十割そばの販売拡大が当面の目標です。2018年5月に稼働した山本食品株式会社の十割そば専用工場はグルテンフリーのそばも製造できる工場ですので、グルテンフリーの原材料調達と管理が可能になったら、できるだけ早く海外にご案内したいと思っています。

展示会出展で食べ方メニューの紹介

関連会社の山本食品株式会社の乾麺そばの製造ライン

ジェトロ支援による海外展開推進とグローバル人材の育成

目指すは海外へ直接輸出ができるようになることですが、スピーディーな商売の交渉力、貿易実務・物流などの海外ビジネスの知識を持った人材がいないことが課題となっています。その点をジェトロ専門家からアドバイスを受けながら、海外の展示会などに出展するための海外向け商品の開発や海外パンフレット、米国向けパッケージデザインを作りました。2019年1月にサンフランシスコで開催された「WINTER FANCY FOOD SHOW 2019」に出展し、お客様からの印象・評判は非常に良く、商品受注もありました。その際、サンフランシスコでジェトロの海外ブリーフィングサービスを受け、現地の市場状況を教えてもらい大変参考になりました。今後、ジェトロ食品輸出商談会への参加、越境ECビジネス、2020年1月にサンフランシスコで予定されている「WINTER FANCY FOOD SHOW 2020」に出展し、米国での十割そばのさらなる販売拡大に取り組むとともに、ジェトロの支援を受けて、若手営業員のグローバル人材を育成したいと考えています。

専門家からのポイント

乾麺十割そば販売の山本かじのは、当初はオーストラリアやカナダへの輸出を考えておられましたが、健康志向で新しいものへの関心も高く、富裕層が多い米国サンフランシスコ近郊のBay Areaへグルテンフリーを謳い文句に輸出されることをお勧めしました。すでにそばサラダが中食として浸透しつつあるサンフランシスコで毎年開催されるWINTER FANCY FOOD SHOW 2019に出展され、日本食ブームに乗って、3日間で900食の試食を提供し、乾麺十割そばへの引き合いが入り始めました。

ご利用いただいたジェトロのサービス

  • 新輸出大国コンソーシアム
    日本企業の海外展開を支援する全国のあらゆる支援機関が結集し、海外展開にご関心をお持ちの中堅・中小企業の皆様へワンストップの支援サービスを提供します。

株式会社山本かじの

長野県長野市
http://www.yamamoto-kajino.com/外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます
代表者:山本 修
設立年:2014年5月
従業員:6名
事業内容:乾麺そば及びそば関連商品の販売

2019年9月

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