深セン市、超急速充電ステーション数がガソリンスタンドを上回る

(中国)

広州発

2024年05月14日

中国広東省深セン市の国家発展改革委員会は4月18日、同市に設置された新エネルギー車(NEV)向けの超急速充電ステーションの数が同月12日時点で累計343カ所に達し、ガソリンスタンドの数を上回ったと発表した。

自家用車の満充電にかかる時間は、一般的な充電スタンドで通常7~8時間なのに対し、急速充電スタンドは1~2時間で済む。超急速充電スタンドはこれらよりもさらに短縮され、10分以内に80%以上の充電が可能となる。

深セン市政府は2023年6月29日にNEV向けの超急速充電インフラ建設計画「超充之城」を打ち出した。現在、超急速充電サービス網は市内全域に広がっており、超急速充電ステーションの多くは従来の公共充電ステーションや、大型商業複合施設、バス停、工業団地などに設置されている。

超急速充電ステーションの増設により、NEVの充電効率が大幅に向上している。南方電網深セン市電力供給局のデータによると、2024年第1四半期(1~3月)、深セン市のNEV充電量は前年同期比10.9%増の6.7億キロワット時(kWh)に達した(「深セン特区報」5月6日)。

2023年末時点では、深セン市のNEV保有台数は97万台以上で、新車に占めるNEVの割合は60%以上に達した。同市のNEV保有台数は2025年末時点で130万台に達する見込みだ。また、深セン市国家発展改革委員会の計画では、2024年末時点での深セン市内の超急速充電ステーションの数を少なくとも累計1,000カ所とし、「深セン超急速充電」というブランドイメージの確立を目指している。

(高文寧)

(中国)

ビジネス短信 eec691a88ecfea3d