オランダ政府、7つの水素製造プロジェクトにOWE補助金を割り当て

(オランダ)

アムステルダム発

2024年05月02日

オランダ政府は4月29日、2023年秋から開始していた「再生可能エネルギー(再エネ)を利用した電解槽による水素製造のためのスケールアップ補助金(OWE)」外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますについて、7つのプロジェクトへの出資を決定外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますした。合計額は2億5,000万ユーロ。7つのプロジェクト合計で、電解能力は101メガワット(MW)になる。

当該補助金は、水素製造能力として0.5MWから最大50MWの電解槽を建設し、企業による利用を目的としている。小規模な水素プロジェクトを支援することで、技術や許認可手続きなどに関する経験を蓄え、のちのプロジェクト開発へ生かすことが狙いだ。今回、合計で6億ユーロ以上の申請があった。

助成を受ける7つのプロジェクトは、H2 Hollandia(拠点:ニューバイネン)、Hysolar(ニューウェハイン)、Groengas asset(アムステルダム)、Groengas asset(フローニンゲン)、RWE Eemshydrogen(エイムスハーフェン)、Van Kessel Olie(アウデトングェ)、VoltH2(デルフツェイル)。

合計101MWの電解能力うち、91MWがフローニンゲン州のプロジェクトとなる。

当該補助金は、再エネ由来のグリーン水素と化石燃料由来のいわゆるグレー水素との価格差を埋める目的のもので、プロジェクトの採択にあたり、補助金を管理するオランダ企業庁(RVO)は電解能力1MW当たりの補助金申請額を根拠として順位付けを行い、最も費用対効果の高いプロジェクトから順に採択されることとなった。7つのプロジェクト平均は、1MW当たり250万ユーロの補助金申請で、採択された中で7番目となったプロジェクトは1MW当たり320万ユーロの申請だった。各社は2028年までに電解槽のプロジェクトを完了させることとなる。

(望月竜之介)

(オランダ)

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