ラオス計画投資相が交代

(ラオス)

ビエンチャン発

2024年05月13日

ラオス計画投資省で5月6日、計画投資相の引き継ぎ式が行われ、カムチェン・ボンポーシー氏からペット・ポムピパック新計画投資相へと役職が引き渡された。カムチェン氏は首相府に異動した。

新たに就任したペット計画投資相は、1961年生まれの62歳。1984年から旧ソ連ボロネジ森林技術学院で森林加工を学び、1994年に同学院で博士号を取得、同年に農林省森林局へ入省した。その後、長きにわたり農林省で技官を務めた。2015年に農林相に抜擢(ばってき)され、2016年から2020年までは首相府長官兼首相府相、2020年からは再び農林相を務めていた。ラオス人民革命党では第11期中央委員(序列35位)だ。

ラオス計画投資省は、社会経済開発計画の取りまとめや公共投資事業の運営管理、大型投資案件、統計などを管轄する。投資分野においては、水力発電や鉱山開発、大規模農林業や経済特区の開発に加え、投資誘致や投資環境改善のための法整備などにおいて中心的役割を担っている。さらに、政府開発援助や国際協力の調整機関としても位置付けられる幅広い任務を負う重要な政府機関だ。なお、計画投資省投資奨励局とジェトロは2022年3月に、日本企業の対ラオス投資促進に向けた協力覚書(MOC)を締結している(2022年3月29日記事参照)。

同5月6日に、農林省ではリンカム・ドゥアンサワンが農林相に就任した。リンカム新農林相は、ブルガリアで農業経済学(修士)、タイで農業経済学(博士)を取得。1995年に農林省に入省し、農林政策研究所長などを長く務めた。2021年からは国会経済・技術・環境委員長を担っていた。

(山田健一郎)

(ラオス)

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