ベトナムのボビエトソーラー、米ノースカロライナ州で太陽光パネル工場を建設

(米国、ベトナム)

アトランタ発

2024年04月30日

米国ノースカロライナ州経済開発機構(EDPNC)は4月26日、太陽電池モジュールの生産を行うベトナムのボビエトソーラーが2億9,400万ドルを投じて、同州ピット郡に太陽光パネル製造工場を建設すると発表外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますした。同社が北米に工場を建設するのは初となる。

同社は2013年にベトナムで創業し、米国ではカリフォルニア州サンノゼに現地法人を設置している。今回の新工場では、まずは海外から輸送されてくる太陽光パネル部品の組み立てを行い、その後は太陽光発電セルの製造も行う予定。新たに908人の雇用を創出する見込みだ。同州に拠点を設置するベトナムの企業は電気自動車(EV)メーカーのビンファストに次いで2社目だ(2023年7月21日記事参照)。

新工場は、同州の雇用開発投資助成金(JDIG)の対象で、目標の達成度合いに応じて12年間で最大827万9,000ドルを同社に還付する内容となっている。同社のザオチュン・ジミー・シェー最高経営責任者(CEO)兼ゼネラルマネジャーによると、立地選定に当たって9つの州で60以上の候補地を訪問したとのことで、アリゾナ州、ジョージア州、ノースカロライナ州が最終候補として残っていたという(「リフレクター」紙電子版4月26日)。

米国南東部ではジョージア州を中心に、太陽光パネル関連企業の投資が相次いでいる。韓国ハンファグループ傘下のハンファQセルズは2023年1月、25億ドル以上を投じてジョージア州の太陽電池モジュール製造施設の拡大、新設を発表し、2024年4月初めに操業開始した(2023年1月12日2024年4月9日記事参照)。また、米国のサニーバも2023年10月、ジョージア州ノークロスにある太陽電池製造施設のアップグレードと拡張を行い、操業を再開すると発表した(2023年10月18日記事参照)。ほかにも、太陽電池パネルのリサイクルを行う米国のソーラーサイクルは2024年2月、ジョージア州ポーク郡シーダータウンに推定3億4,400万ドルを投じ、太陽光発電用ガラスの製造施設を建設すると発表した(2024年2月26日記事参照)。

(檀野浩規)

(米国、ベトナム)

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